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好きな芸人は高校ズとAマッソ 〜批判に関して〜

みなさんご存知の通り(?)私は「リトルトゥース」、つまりオードリーのオールナイトニッポンのリスナーであり、オードリーのファンである。

特にお笑いが好き、というわけでもないのだが、好きなお笑い芸人は他にもいて、その中でも日々YouTube等で追いかけているのは、高校ズAマッソだ。


高校ズの2人は、実は私の出身高校の先輩にあたる。年齢は彼らが私の6つ上なので、同じ時期に在校していたわけではないが、勝手に親近感を覚えており、かつYouTubeにアップされる短いコント(アフレコント)が適度な息抜きになるため、ちょっとした時に見るようにしている。

最近電子書籍で出版された、高校ズ秋月さんの『売れてない芸人が書いた17の話』もとても面白かった。サラッと読めるので、ぜひ読んでみてほしい。


Aマッソをどういうきっかけで好きになったかは覚えていないが、多分『Aマッソのゲラニチョビ』というYouTubeの番組をたまたま見つけたのが最初だったはず。

今年の『女芸人No.1決定戦 THE W』は、決勝戦まで勝ち残った実力者。ネタも好きだが、それ以上にYouTubeの動画の中に、キラリと光る独特のセンスが垣間見える。

Aマッソの加納さんも、最近『イルカも泳ぐわい。』というエッセイ集を出版した。早速購入して、いそいそと読んでいるところである。

この本に収録されている、本のタイトルにもなった「イルカも泳ぐわい。」という短いエッセイがとても好きだ。一部引用する。

かくして無念にも深夜の動画視聴がルーティンになってしまうわけであるが、そこで出会ったとても素敵なセリフがある。お笑いコンビ「高僧・野々村」さんの
「イルカも泳ぐわい。」
である。これだけでは何のことかわからない。1995〜97年にABC(朝日放送)で放送されていた「すんげー!Best10」というお笑い番組で披露された、漫才の中での一言である。私がおそらく小学校にあがるかあがらないかという頃で、リアルタイムでは見ていない。
二人は子どもの頃に流行った引っかけクイズをしている。

「あんまん・コーヒー・ライターって続けて言って」
「あんまんコーヒーライターあんまんコーヒーライター」
「ほら、やらしくなった」
「あー、じゃあ、今日・コーヒー・飲んだって続けて言って」
「今日コーヒー飲んだ今日コーヒー飲んだ」
「やー引っかかった!」
「何が?」
「飲んだん?」
「いや?」
「言ったやん今日コーヒー飲んだって」
「ちゃうやん!そんなもん普通やん」
「そうか」
「そらコーヒーも飲むわい、イルカも泳ぐわい。」

私はこのイルカだけでご飯三杯はいける。ツッコミセリフであり、なおかつ確実にウケを狙いにいっている箇所では無いので、笑いが起こるかどうかという話ではない。なんの脈絡もなく発せられたこの言葉に、得もいわれぬ漫才の色気を感じたのだ。
「コーヒーを飲む」ということの凡庸さを伝えるのに、「なんもおかしないやろ」という代わりに「イルカも泳ぐわい」という、なんとも気持ちの良い距離がある言葉で形容している。それが流れるように発せられていて、うっかり聞き漏らしそうになるところもまた良い。これが大きい声で「風呂も入るわい」だと全然ダメだ。近すぎる。「アメリカ人は銃持つわい」だと怖すぎる。

『イルカも泳ぐわい。』加納愛子著、筑摩書房

どうだろう?このセンス、グッとこないだろうか?特に最後のところが良い。「風呂も入るわい」だと近すぎ、「アメリカ人は銃持つわい」だと怖すぎる、「イルカも泳ぐわい」がちょうどいい塩梅…というバランス感覚。とても好き。


ところで。

今年のM-1で優勝したマヂカルラブリーも、以前から好きな芸人だった。TBSの「あらびき団」という番組で彼らのネタを初めて見た時から虜になってしまった。ラップバトルのネタ(シャケ野郎!)だった。


彼らの今年のM-1決勝でのネタが、諸々の批判を受けているらしい。

批判の内容についてはここには詳しく書かない。


私が今日ここに綴りたかったのは、「作ったものに対する批判は、どういったものであれ、作り手を傷つける」ということ。


私も、まだまだ数は少ないが、たまーにサノマの香水に対してネガティブな意見を見る。

あまりネット上の意見等は見ないようにしているが、それでもふとしたことで目に入ってしまうことがある。


忌憚ない意見を、誰でもアクセスできるところに発信することを非難するつもりはない。

が、少なくとも、その発信をする時に、作り手を傷つけるかもしれないことだけは、頭の片隅に入れておいてもらえたら…と私は密かに願っている。

それはきっと、ネガティブな意見を発した人の意図とは異なることだと思う。作り手を傷つけようと思っての発信ではないというのは、作り手は重々承知している。

承知した上で、それでも、作り手は傷つく。


そのことだけは、何かを批判する前に、ちょっとだけ、思い出してくれたら…と思っている。


私は、ナイーブなのかもしれない。でもきっと、私のようにナイーブな作り手はそれなりにいるはず。


作り手が、批判を恐れずに、もっともっと自由なクリエーションができるようになったら、世の中は、あと少しだけ、良い方向に前進するのではないか…そんな気がしている。


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