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よく知っているはずのよく知らない香り

千葉から帰る電車の中。

肩こりがひどく軽い頭痛がしたので、電車に乗る前に鎮痛剤を飲んでおいた。車内では本も読まずに大人しくぼーっと過ごすことに決めた。

馬喰町で乗り換え、京王新線に乗る。大学生の頃、京王線を使って通学していた時期がある。それ以降は京王線に乗る機会はめっきり減ってしまったが、今改めて乗車してみると、なんだかこざっぱりしていて悪くない。


端の席に座り、頭を横の壁に持たせかけながら、乗り降りする夕方の人々をぼんやりと眺めていた。

そのとき、ふと印象的な香りが鼻を掠めた。

よく知っている香りのような、そうでないような…


胡蝶だ。

「çanoma 2-23 胡蝶」だ、きっと。

どこから漂ってきているのかわからない。隣の若いスーツの男性か、目の前のオフィスカジュアルの女性か、斜向かいの大学生らしき女の子か…

そもそも、この香りが胡蝶であるかどうかの確証が持てない。私が知っている胡蝶とは若干違っているようにも思う。ただ、胡蝶が持つ独特な雰囲気が、そこにはあるように感じられた。

私は、ドキドキしていた。外でçanomaの香水に出会うことは、仮にそれがただの私の勘違いであったとしても、初めての経験だった。


隣に座っていた若い男性が下車したところで、その香りは姿を消した。どうやら彼から漂ってきていたようだ。


私の周りの人から香るçanomaの香りは、私が知っているものとは少し違った趣を持って感じられる。私が作ったものであるにも関わらず、だ。だから私にとってçanomaの香りは、「よく知っているはずのよく知らない香り」なのだ。

香水はつける人によって香り方が違うというのは本当なのだろう。とは言いつつ、劇的に変わるというわけではなく、「どことなく違う」といった具合なのだ。その香水の芯の部分は残っている。


京王新線の中で私の鼻に触れた香りが、本当にçanomaの胡蝶であったかはよくわからない。もしかしたら私の思い違いかもしれない。

ただ、思いがけず出会ったその香りが、これまた思いがけず素敵だった。

それは私を、とても幸せな気持ちにした。


今日も、誰かがどこかでçanomaの香水を使っている…そんなことを考えると、なんだか今でも不思議な気持ちになる。

çanomaの香水が、今日の私と同じように、その人を幸せな気持ちにしていればいいな、と思う。


電車を降りると、肩こりも頭痛も、スッキリと消えていた。

雨上がりの空を見上げた気分だった。


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