にしむら珈琲 元町店で会いましょう。
出張の楽しみの1つは朝ごはんだ。私は地元の人が行く喫茶店のモーニングメニューが大好き。
福岡では天神に泊まっていても必ず博多の「カフェミエル」に行く。ホットサンドとちょっと贅沢なコーヒーを注文する。仙台は「エビアン」が好き。これから地方のお気に入りのカフェが増えていくと思うと、ワクワクする。
初めて神戸に泊まったのは、今年の7月あたまのこと。元神戸居住者におすすめのカフェを聞いたところ、「にしむら珈琲店」が良いとの回答を得た。
大阪に移動する前の短い時間で、いそいそと「にしむら珈琲店 元町店」を訪れた。
素晴らしかった。予想を遥かに超えていた。
何が素晴らしかったかについてはまた近いうちに書こうと思うが、1つ言えるのは、にしむら珈琲店全てが素晴らしいわけではない、ということ。
素晴らしいのは、「にしむら珈琲 元町店」なのだ。
ここ数日神戸に宿泊しており、毎朝違ったにしむら珈琲店を訪れている。どのにしむら珈琲店もそれなりに満足させてくれる素敵なお店なのだが、「元町店はもっとよかったよなぁ…」と毎度思ってしまう。
今日起こったことについて書く。
7時過ぎに神戸の眼鏡屋「折角堂」でのポップアップが終わり、「満園」に駆け込み、餃子、エビチリ、手羽先を掻き込む。
その後どうしても甘いものが食べたくなり、閉店10分前の「にしむら珈琲 元町店」に赴く。ケーキとアイスコーヒーを買って帰ろうと思ったのだ。
カーディナルシュニッテンという美味しそうなケーキと（とても美味しかった）アイスコーヒーを注文する。
手早く箱に詰めてもらい、お会計。すると少し歳のいった男性店員さんが、
「このケーキ、少し形が崩れていましてね、おまけでもう1つケーキ追加しておきました。2つ、食べられますか？」
恐縮しながらも、内心「ラッキー♪」と小躍り。もちろん2つくらいペロリです。へへへ。
いそいそとホテルに持ち帰る。
部屋に戻り、箱を開けてみると、私が注文したカーディナルシュニッテンと、おまけのフルーツタルトが鎮座している。私の大好きなイチジクも、タルトの上にいらっしゃる。嬉しい。わーいわーい。
ふと気になって、カーディナルシュニッテンを確認してみる。
崩れているところは見つからない。全くの綺麗な状態だ。
その時にふと気がつく。
店員さんは、閉店後に廃棄されてしまうケーキ達を不憫に思い、捨ててしまうくらいならお客さんにあげてしまおう、と考えた。
しかし、「廃棄になっちゃうので差し上げます」というのはあまり聞こえがよくないし、だからと言って理由なくおまけするというのもどことなく不信感を与えかねない。若干の恩着せがましさもある。
そこで、「形が崩れていて申し訳ないから、おまけします」という口実をでっち上げて、もらう側も心苦しくないように配慮したのだ。
いつもよりケーキもアイスコーヒーも美味しく感じられた。
また改めて「にしむら珈琲 元町店」の素晴らしさについては具体的に記事にしようと思うが、毎回行くたびに、何らかの感動があるお店だ。それはいつもちょっとしたことなのだが、それが私の心の琴線に触れる。
çanomaが自社店舗を出す際には、研修先は「にしむら珈琲 元町店」になることだろう。
私は本気でそうしたいと思っている。それくらい素晴らしいお店なのだ。
ぜひ近くを訪れる際は、立ち寄ってみて欲しい。きっと、その日は素敵な一日になるはずだ。
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