見出し画像

LVMHのBuly買収に関して思うことなど

LVMHが、化粧品ブランド“OFFICINE UNIVERSELLE BULY”(以下「ビュリー」)を買収した。

このニュースを聞いた時、「早かったな」というのが正直な感想だった。

記事にもある通り、ビュリーにはLVMHのファンドが以前より資金を入れていたので、どこかのタイミングでLVMHが買収することになると思っていた。

過去の近しい案件を見てみると、ニッチフレグランスブランドが大手資本に買収されるには、創業から10年程度を要していることがわかる。

しかしビュリーに関しては、2014年のブランドデビューから7年での売却となった。これは大手資本がこの手のブランドを買収するにあたってはかなり短い方だと思料する。


また、ビュリーのようなコスメブランドを買収しうる企業として、他にも大手化粧品メーカー(ロレアル、エスティーローダー、資生堂等)などがあっただろうが、LVMHがビュリーを買収したことについてはとても納得感があった。

というのも、双方の事業の本質は「ラグジュアリー」であるからだ。

双方とも、単純にプロダクトの品質や価格設定ではなく、「ラグジュアリーブランドであるため」に様々な投資をしている。ヘリテージ、コラボレーション、ストーリーテリングなどは、「ラグジュアリーブランド」であるためには欠かせない要素だ。

(念のため付記しておくと、LVMH及びビュリーのプロダクトの品質の高低に言及しているわけではない。ラグジュアリービジネスは、それ以外の「ラグジュアリーであるための投資」をしなければならず、LVMHとビュリーは、その点について深く理解し、それを徹底的に実行している企業である、ということを言っている)

その点において、ロレアル等の化粧品メーカーがビュリーを買収してしまっていたら、当該ブランドをうまく運営できていたかどうか、十分なシナジーが生まれていたかどうかは大変疑問だ。ビュリー売却先としてのLVMHはこれ以上のない相手だったと思う。


さて、以前もどこかに書いたが、フランスの大学院に通っているときのインターン探しで、ビュリーの面接を受ける機会があった。

金融機関に勤めていたときに仕立てた、シルバーに近い浅いグレーのダブルスーツを着て臨んだ面接だった。

面接の相手は、ビュリー創業者のラムダン・トゥアミ。

最初の一言は、

「いいスーツだ」

次の言葉は、

「いつから働ける?」

だった。


インターン探しに苦戦しまくり途方に暮れていた私は、呆気に取られてしまった。

結果的に、ビュリーのオファーは辞退することとなるが、今でもこのシーンは強烈に覚えている。

本当に、ドラマのようだった。


あの時にビュリーのオファーを受けていたら、私の人生というドラマのシナリオは全く違ったものとなっていただろう。当然のことながら、そのシナリオの中にçanomaは出てこなかったはずだ。

そして今、私が主人公のこのドラマは、ビュリーのオファーを受けていたシナリオよりも遥かにドラマチックだ。


人生は不思議だ。こんなにドラマチックになる予定ではなかったのに…


ラムダン・トゥアミがInstagramの投稿で「また新しいプロジェクトが待っている」と言っていた。

きっとまた何か悪巧みをしているのだろう。


【çanoma取扱店】
TOMORROWLAND 渋谷/有楽町ルミネ/横浜ルミネ/横浜高島屋/名古屋ラシック/京都/京都BAL/大阪ルクア/神戸/福岡/アミュプラザ博多
Land of Tomorrow 心斎橋PARCO
Super A Market 青山/新宿
Nose Shop 新宿/銀座/池袋
https://noseshop.jp/?mode=cate&cbid=2681149&csid=0
ミヤシタパーク “The Editorial”
表参道 context TOKYO
千葉 Dresskinそごう店
大阪 Velvet
大阪 Tale Cocoon
京都 乙景
神戸 折角堂
恵比寿 Awake
名古屋 Amplir
富山 Green Room
寒河江 GEA
仙台 藤崎
小倉 Antenna
福岡 Birthday
長崎 HANAわくすい
大村 古々屋
岡山 Afelice
熊本 アクアブーケ
大分 Bellure

オンライン
センテンティア

ブランドçanoma(サノマ)のインスタグラムもぜひフォローしてください!

@canoma_parfum

#サノマ
#香水
#フレグランス
#ニッチフレグランス
#canoma
#canoma_parfum
#パリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?