ブリと台風

ハイシェン
南の海で生まれ
日本にやってきた

『海の神』
そんな名前を持つ
その台風は
九州の海上を
北へ北へと
ゆっくり進んでいった

今日もその影響で
風が強い

台風が
強い力のまま
日本にやってくる

それくらい
海水温が高い

「昔はブリなんて
発電所の周りでしか
獲れなかったんだぁ」

北海道の漁師の言葉

北の海
発電所の排水の流れ込む
高水温の場所でしか
ブリは生きられなかった

「それが今じゃぁ
あっちこっちで
ブリが揚がってる」

漁師は続ける

「サンマも
マイカ(スルメイカ)も
獲れなくなっちゃって。。。」

これは北の漁師だけでなく
ほぼ全国の漁師が言うコトバ

「海がおかしくなっちまった」

市場に並んだ
魚を眺めれば
今まで見かけなかった
南の魚がチラホラ

コショウダイ
フエダイ
ツバメウオ
アオチビキ
フエフキダイ
メガネモチノウオ

さながら
水族館

はてさて
この温暖化
どこまで
行くのやら

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