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タニタ食堂から学んだこと

少し前の映画ですが、体脂肪計タニタの社員食堂を見ました。

私の尊敬する方に、本の出版を相談した際、「タニタ食堂みたいになるといいね」、と言って頂いたのがきっかけでした。

私は、「会議室をカフェに」をコンセプトに、対話を促す社内カフェを定期的に開催しています。その中で、毎回手作りケーキを創って振る舞うと、会話が生まれ、人間関係が良くなってくるという話を本にしたいと相談していました。

映画では、優香が主役というのも新鮮でしたし、ハマケンがいい味出してますね。二人とも太っていたという特殊メイクをしているのですが、ハマケンは本当にそうい人がいそう!と思えるクオリティでした。

印象的だったのは、「ダイエットは自分を嫌いにならないためにするもの」。というセリフでした。タニタ食堂で、ダイエット企画に参加したメンバーが次々と挫折しそうになった時、管理栄養士の優香が諭すシーンです。

確かに自分を嫌いになる時って日々あって、弱い自分や、やらなかった自分に腹がたつ時があります。嫌いになりたくないのに、嫌いな自分でいてしまう矛盾にも腹が立つことがあります。

逆に、最近流行りの筋肉体操で体を鍛えている方は、自分をどんどん好きになっているように見えます。自分を好きになるために何かをしているというのは、健康にいいのだと思います。

私のケーキ作りも自分を好きになるための一つの事だと思います。糖分の取り過ぎは気をつけないといけませんが、心は健康になっていると思いますね。

困難を乗り越えながらもタニタ食堂が発展していく明るくコミカルな映画だったので、実際の本を読んでみたのですが、少しイメージが違いました。

タニタがベストウェイトセンターという日本初の肥満対策施設を作ったのですが、黒字化まで至らず閉鎖を余儀なくされる中で、管理栄養士のリストラを避けるために社員食堂で働いてもらうというのがタニタ食堂の切っ掛けでした。

ベストウエィトセンターでの食事のプログラムを肥満の社員に食べてもらったところ、効果が出て、取材に取り上げられ、有名になっていったという話でした。

映画の中では、ハマケンがタニタの副社長で優香が幼馴染の管理栄養士という役で、就職活動中の優香に声をかけていましたが、実際は、ベストウエイトセンターの管理栄養士の方を再配置した形です。

また、企業のコンセプトを「体重計を売る」→「体重」→「健康」と変えて行ったことで産まれた副産物という話もとても面白かったです。

自分の社内カフェと比較してどうだろう?と考えました。

私の会社でもリストラがあって、職場に元気がないというのがきっかけではありました。そして、自分の先輩が次々といなくなることに悲しさを感じていました。

その中で自分が怖かったのが、慣れてしまいそうな感覚に襲われた事です。元気がなくて人が減る、それが通常になってはいけない、という危機感がありました。

特にそんな状況を見た時に、若い社員が辞めていくのを聞きました。若手に光を当てて、会社に来る事が楽しかった、と思えるようになって欲しいという想いはまだ続いています。

タニタ食堂は会社を大きく変えようとした動きの中で発生したことで、私の、私達の活動とは比較にならない苦労がある事を感じました。

でもある意味、発展途上の段階でこれからなのかもしれないと感じる部分もあり、また頑張ろう、もうひと工夫してみよう、私の会社にしか出来ない事があるのではないか?と希望を持った良いお話でした。

読んで頂きありがとうございました。







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