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あるはずのない壁

よく言われるのが、「組織の壁を超えて」、とか「風通しの良い組織」とか、言われますが、実際に壁を見て、風を感じた事のある人はいるのでしょうか?

物理的に壁があるなら撤去すればいいし、風が必要ならば窓を開けるか、通気口を工事すれば良い。

「いや、何言ってんすか、例えですよ」と言われる事は分かっています。

物理的に存在しないのならは、精神的、内面的に存在している状態を例えているのだと思います。

壁を感じるのは、様々な要因があるのだろうし、その内面世界の壁の崩し方やマニュアルを知っているわけではないです。

ただ、もしかしたら存在しているように思い込んでしまっているだけの壁もあるのではないでしょうか?

社内カフェを開いて、手作りケーキを出す、そこに会話が生まれ、みんなが言葉を発し、みんながそれを耳で聞く。

そこに壁なんてない。

人それぞれの感性はあるので、もしかしたら居心地の悪さを感じている人もいると思います。万人受けするイベントではないのかもしれないとも思っています。

でもそこにいる人たちの表情は明るく、会話をしているように見える。参加者の声も同じような感想を聞きます。

それは私自身が壁を作りたくない、心地よい風が吹くような場にしたい、という想いが反映されていると信じたい。

人によっては「私は会話が苦手でね」という人もいますが、そういう人ほど社内カフェではよく話す傾向にあります。

これは「社内カフェあるある」なのですが、話すことに慣れてない人が話すと、自己紹介がやたら長い、という事があります。情報量が多くないと伝わらないと思っているようです。

これもひとつの壁の形。何かしっかりした立場で物事を伝えないといけないという思い込みです。参加者はそんな事期待していないのに自分で壁を作っている。

また、「私はあなたみたいに社交的に人と話して、ケーキを振る舞ったりするタイプじゃない」んで、というタイプ限定の人もいます。

私はどちらかというと内向的で、人付き合いは悪いほうです。平日の夜や休日に会社の人とは話さないです。犬といるのが一番落ち着きます。

人間関係の構築を難しく、そして深いものにしなければならないという思い込みがあると思います。ある意味とても大事にしている事がわかるので良いと思います。

ただ、参加者全てがそれを求めているかはわかりませんよね?相手がどう感じるかです。これはカフェでもそうですし、実際の職場でも同じだと思うのです。

壁を感じるのは、自分の中に壁を作っていないか?という事を再確認してみることをオススメします。

それには、実際に壁のない場を経験して欲しい。それが社内カフェであってほしいと願っています。

もし、自分の壁を開いて相手と対話した時に、それでも壁を感じるのは、相手方に大きな壁を作られてしまっているのだと思えば良いのです。

相手の壁は無理に壊さない方がいいです。目に見えない相手にしかわからないモノを壊しにかかると、相手の大事なものも壊してしまうかもしれません。

壁のない場を作りたい、そういう想いを伝えると、「私はそんなに意識高い系ではない」という壁を作られてしまうのも事実であったりします。

この意識高い系問題は今も続いていて、頭を悩ませてたりします。そんな事、ないんですけどね。

そのためにも、毎回ケーキを作って場を優しく繋いであげられたらと思っています。

読んで頂き、ありがとうございました。






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