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#5 インフレ・デフレどっちが良い?

インフレのほうが良いです。


しかし、物事は何事も

バランスが重要です。

インフレになりすぎてもいけないし、

インフレになった「理由」が

めちゃくちゃ重要です。


インフレとは、インフレーションの略で

”モノやサービスの全体の価格レベル、

すなわち物価が、ある期間において

持続的に上昇する経済現象”

のことです。

一方、デフレとは、デフレーションの略で、

”物価が持続的に下落していく経済現象”

のことです。


安心してください。

おばあちゃんでもわかる金融知識が

モットーです。


まずは、デフレのほうから説明します。

デフレ = 不況

ではないんですが、デフレが続いてなお

好景気ということはありません。


物価が下がる のはなぜか?

A.需要と供給のバランス です。


※この 需要と供給のバランス
 というものは経済を理解するうえで
 最重要キーワードです。


100万円の車が5台あったとします。

でもその価格で買いたい人は2人しかいません。

売れ残っても困るので残り3台は

90万円に値下げしました。

でもその価格で買いたい人は2人しかいません。

売れ残っても困るので残り1台は

80万円に値下げしました。

やっと売り切れました。

供給 > 需要 の格好です。


あれ?物の価格が下がるなら

ラッキーじゃね?って思ったそこのあなた。

このあとにどういうことが起こるか

想像してください。


車5台で500万円の売上を見込んでいた

車屋さんでしたが、

結局460万円で売り切りました。

40万円の予算ショートです。

車屋さんで働く人の給料が減ります。


あぁなるほど、車屋さんかわいそうに。

って話ではありません。


あなたはリゾートホテルで働いています。

毎年1泊2万円の宿泊プランを楽しんでくれる

車屋さんでしたが、今年は給料が下がったので

1泊1万円のプランを選択されました。

あなたの給料が減ります。


給料が減ったあなたは

行きつけのお肉屋さんへ買い物に行き

特上カルビを買おうとしますが、

予算の都合上、上カルビを選択します。

最近特上カルビ売れないなぁ ⇒ 値下げ

これが続いたらお肉屋さんの給料は

どうなるでしょうか?


これがデフレです。


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インフレはデフレの逆です。


特上カルビが良く売れるので

お肉屋さんは儲かります。

儲かったお肉屋さんは

今乗っている車よりも

良い車に乗り換えようとします。

高級車が売れた車屋さんは

儲かったので、今年の家族旅行は

奮発して1泊3万円のプランです。

ホテルで働いているあなたの給料は

どうなるでしょうか?


需要 > 供給 の格好です。


これがインフレです。

給料上がる、ラッキー!

インフレ最高!

って思っちゃいそうです。


消費UP ⇒ 物価UP ⇒ 収入UP

⇒消費UP ⇒ …

このスパイラルが好景気です。

これが良いインフレです。


良いインフレといったからには

まさか悪いインフレもあるの?

あります。


一口にインフレといっても、

冒頭で申し上げた通り

インフレになった「理由」

がめちゃくちゃ重要です。


インフレは狙って起こすことができます。

そんなことできるのは誰なのか?

中央銀行です。

我が国でいえば 日本銀行です。


日本銀行は日本銀行券というものを

発行することができます。

日本銀行券っていうのはなにか?

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これです。

日銀は、お札を印刷することのできる

唯一の機関です。


日本政府 と 日本銀行は

悟空とミスターサタンのような関係です。

ざっくり言うと、政府がなにかしたいときに

大量のお金が必要になったら、大量のお金を

印刷すれば良いのです。

※悟空とミスターサタンがわからなかったら
 ドラゴンボールZを読んでください。
 インフレ・デフレより大切なことが
 たくさん学べます。


お金印刷できるなら毎日刷りまくって

オレにもよこせ!

って思いました?思いましたよね?


毎月国民ひとりひとりに

1000万円ずつ配られるとします。

これは本当にうれしいことでしょうか?

みんなが大金持ちになれる

裏ワザなのでしょうか。


もうお気づきだと思いますが、

そんなことになれば

車1台100億円

ホテル1泊3000万円

特上カルビ1パック500万円

みたいな世界になっちゃいます。


まぁ理論上はね?

いいえ、現実に起きています。

最近でいうと

ジンバブエやベネズエラで起きました。

詳しくはご自身で調べてみてください。


通貨発行のバランスを間違えると起こる

これが悪いインフレです。

俗に言う、財政インフレです。


インフレが起こると物価が上昇します。

物価が上がるということは

お金の価値が下がるということです。


冒頭にデフレよりもインフレのほうが良い

と言いましたが、ぶっちゃけ言うと

人によります。


極端なインフレの前では

お金は紙切れ同然になります。

コツコツ貯金してきた人にとっては

泣くに泣けない状況でしょう。

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バランス良く

毎年毎年少しずつインフレになって

経済を成長させる

これを目標としているのが

いわゆる「アベノミクス」です。

消費者物価指数2%アップが

毎年のターゲットです。


今回はインフレとデフレについて

説明しました。

記事を読んでいただく前よりも

理解が進んでいれば幸いです。

大切なことは、今後の日本が

インフレかデフレ

どちらへ向かっていくのか

を考え、今の自分が取るべき行動

はなにかを考えることです。


次回は、

日本の金融リテラシーって低いの?

という観点で、今回の記事の内容も絡めて

へぇ~、なるほど!面白い!

と言ってもらえるような記事にします。

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最後まで見ていただいてありがとうございます!

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