旅は乗って歩いてまた乗って

旅日記と物語置き場

2022年12月22日 19:00

今回の旅日記はジョージアで訪問した観光地や街のお話です。自然に触れ続けたウシュグリ旅日記と違う側面が満載です。

この日、僕たちが向かう目的地は『カツヒピラー』

ジョージア第二の都市クタイシからバスで向かい、途中で降ろしてもらって歩いて目指します。

ジョージアには教会が至る所に存在しています。
首都はもちろん町外れなど至る所に大小さまざまな教会がありました。その中でも異彩をはなつ教会があります。そこが今日の目的地「カツヒピラー」。

写真の奥にぽつんと岩の柱があるのがおわかりいただけますでしょうか？
はい、”あそこ”が今日の目的地です。
初めに思ったのは、

ん、遠くない？
そんなことない？
歩いて行けるのかな？

そんな事を考えつつ、舗装された道を進んでいきます。上がったり下がったり、いろんな勾配のある道です。ところどころ、花が咲いていて、鳥の鳴き声も聞こえます。そしてジョージア旅でも安定の花の撮影を欠かさずやってましたw

この日は曇りだったけど、暑くて暑くて。
気温は東京の５、６月とほぼ同じくらいなんですが、なんだか暑い。じわじわくる暑さが余計に辛さを呼んできます。しかし、そんな中とても見晴らしの良い場所につきました。

さぁ、歩くぞ！標識の数字「 12% 」
ここ、急な下り坂でした。
歩いて向かう人はお気をつけください

友だち曰く、友だちが以前来たときは舗装されていなかったそうです。
おかげで今は歩きやすく、とてもありがたかった！
ふと、道のそばにそこそこ広い場所を見つけました。もしかすると他にもルートがあるかもっ！！
冒険心にかられ、友だちと二人でワクワクしながら入っていくと・・・

残念ながら、森の奥は行き止まりでした。けれど、この小道発見のおかげか、舗装道路に戻り歩いていると木々の中に先ほどとは全く違う小道を見つけました。どうやらここは決まったルートのようです。実はこの道、先程のゲストハウスが見えた広場までつながっていました！あそこから来れたのかー。

どんどん近づいてきます！
舗装された道路では坂道が多かったのですが、
ここはそんなことはなく緩やかでした。

いやはや、すごい光景です！あ、こちらの一本の岩の上にある教会は、許された聖職者のみ梯子を上りいくことができます。そしてそこで生活もされているそうです。さらにこの岩の袂には、過去の聖職者のお墓もありました。代々、受け継がれている歴史ある偉大な教会です。見晴らしは良いのだろうなぁ。
よく見ると滑車もついており、荷物を持ち上げるときはそこを使うのだそうです。

いやぁ凄かったなぁと感動を心に残しつつ、歴史ある教会に感謝を伝え、この場所を後にします。
道路が舗装されたこともあり観光客を乗せたミニバススムーズに通っているよう。
あの坂だらけの道をミニバスで行くんだろうなぁ。
文明の力というのは本当にすごい。

さて、実はこの後も行くところがあるのです。
そこは「観光」というより絶対に行かないといけない場所ですなぜ？って？クタイシに戻れないからですw思い出してください、僕たちはバスを途中下車しています。ということは再度手配しないといけないんですね。ということで元来た道を戻ります！

元来た道では友だちの運の強さが炸裂！
タイミングよくバスなんて通らず、一般車両しか通っていません。ヒッチハイクをしていきます。
いやほんとに、友達がたくましい。尊敬する。
2台目で気のいいおっちゃんが乗せてくれることに！
友達の運の強さがかっこいいい。
んで、おっちゃんがスマホで怒鳴り始めたーw
何があったのかわからないけど、ちょっと激しかったw降ろしてくれたあとは、手を振って笑顔で別れました。
ふぅw

着いた街は「チアトゥラ」
ここは、かつて世界の50%のマンガン産出地。え、半分も！しかし、今はピーク時より人口は減少しているそうだ。さっきの教会もチアトゥラも歴史を感じずにはいられないところです。

この街の歴史の中でもう一つ語るべきお話があります。それはマンガン産出を支え、蜘蛛の巣のように張り巡らされたケーブルカー。
しかし古いケーブルカーは運行をやめており、新しく主要な所だけを結ぶケーブルカーが新設され運行されていました。ソレは近代的な構造で歴史ある建造物とのギャップに驚きました。街の中心部から様々な方向に向かって張り巡らされていて、いつかいくなら改めて乗ってみたい。高所は苦手だけどw

はい、ということでミニバス乗り場に到着です！
なんとギリギリ最後のバスに間に合いました。
ここまでもそうなんですが、友だちの運の強さに助けられています。
一応調べてもらっているのだけど、旅はほとんど自由に動いていて決まった時間に動いていないのです。けれど、初めての旅でここまで何事もなく回れているのは友だちのおかげ、ありがとうございます。