あなたのキャリアに「イベントマーケ」というスパイスを提案したい
SmartHRで関西エリアのマーケティングを担当している今西(@yuta_imanishi)です。
好きなカレーはバターチキンカレー+ナン(プレーン)のコンボです😋
私は入社して2年間、セミナーや展示会などのイベントを通じてSmartHRの価値、魅力をお客様に届ける、いわゆる「イベントマーケティング(以下、イベントマーケ)」に取り組んでいます。
「イベントは生き物だ」とはよく言ったもので、奥が深くやり込める仕事なのですが、キャリアの話をすると周りの人からよくこんなことを言われます👇
話をする中で、「イベントマーケって、そんなに独特な仕事なのか……?」と迷うこともありましたが、担当し始めて2年、ようやく自分なりの回答というかイベントマーケというキャリアの魅力を言語化できるようになってきたので、このnoteにまとめてみようと思います。
今回は「イベントマーケって面白そうだけど、その後のキャリアがイメージできない」、「次のキャリアステップを考えていて、選択肢をいろいろ探している」という方向けに書いてみました📝ぜひ参考にしてみてください。
そもそもイベントマーケって何をするの?
まずはこの記事で連発する重要なワード「イベントマーケ」の認識を揃えるため、私がどんなことをしているのか、実施実績が多い2つの領域に絞って簡単に紹介します💁♂️
1.セミナー
ターゲットやストーリーを考え、自ら企画して開催するイベントです。最近はオンライン配信が主流になりつつあり、他社と共催したり録画配信したりなど、セミナー1つとっても様々な届け方があります。
以下の例は、2021年1月に関西エリアに緊急事態宣言の発令が決まった直後に、急ピッチで企画した録画配信形式のセミナーです。「早急に持続的なテレワーク制度を整えたい」という顧客の声に向き合い、高い成果を収めることができました。
2.展示会
プロダクトを訴求したい企業と、課題を解決できるプロダクトを探す来場者をマッチングさせる大きなイベントです。自ら企画するのではなく、テーマや投資対効果を踏まえて出展を判断し、ブース装飾や当日の運営を含め進行を管理します。
(以下のようなブースで、来場者と対話をしてSmartHRの価値を終日語り続けています)
3.もっと詳しく知りたい方向け
イベントユニットの門脇さん(@kadowaki_k)の以下の記事を読んでみてください。弊社が実践する展示会における工夫が惜しみなく公開されています👇
独特に感じていたイベントマーケのキャリア
せっかくなので数えてみたところ、入社して2年間で私はセミナーを約80本、展示会を約10本担当してきたようです。日々、数多くのイベント企画・実行をする中で、イベント運営のノウハウや「人気のセミナーの共通点」などは身体に染み付いていくのですが、脳裏にずっと焼きつく1つの疑問。それは冒頭に書いた「この経験はイベントマーケ以外に活かせるのか? 次のキャリアもイベント関係しか道はないのか?」というものでした。クライアントにイベントを提案する代理店でない限り、イベントをやり続ける仕事はそうそうないはずで、私はイベントは大好きですが「イベントのプロ」になりたいわけではありません。
イベントマーケを通じて得られる3つの力
そんな中、組織変更に伴って私の役割が少し変わることが決まった昨年秋頃に、私が積んできた経験とスキルを棚卸ししてみたところ、他のキャリアでも活かせる力を伸ばせていることに気づきました。ここからは、私がイベントマーケを通じて得られると考える3つの力をご紹介していきます💪
1.徹底的な顧客理解と企画力
イベントマーケの最大の肝であり、私自身磨かれてきたと思うのが、「顧客と向き合い、何が課題でどうしたいのかを考える力」です。「とりあえずイベントやるか!」というイベントありきで始まる企画はだいたい失敗し、イベントの成否は、顧客理解を根詰めてやるかどうかに懸かっているとも言えるのではないでしょうか。
SmartHRのようなtoBプロダクトの場合、顧客=法人であり、かつマーケ担当は顧客と直接会って話す機会が少ないため、セールスへのヒアリングや調査データの収集、あるいは顧客が集まって語らうコミュニティの形成など、あらゆるアプローチを駆使して顧客を知る努力をします。
そして、マーケティングの基本である「4P」のうち、Product(セミナーの企画)、Place(参加しやすい形式)、Promotion(集客)の3つを深く追求し、顧客と向き合った一貫したイベントを作り上げる経験を積むことができます。
セールスや商品企画など、顧客と向き合う職種は世に多くありますが、イベントマーケもまさにその1つで、顧客と向き合わずには何も成果が生まれない環境で、顧客を知る力と企画力を徹底的に鍛えることができます🔥
2.投資対効果などの計数管理力
セミナーの集客や展示会の出展など、イベントにはお金が付き物です。私はこの2年間で数千万円というお金をイベントに費やしてきましたが、当然「はいそれ」とお金を使えるわけはなく、投資に見合う成果(見込み顧客や商談の獲得)が得られるかをシミュレーションした上で意思決定しています。実際にどのようなシミュレーションをしているのか、ある展示会の出展計画を例にご紹介します。
(他にも細かな検討要素を入れていますが、シンプルにするためここでは簡略化)
このようにロジカルに計算ができるため振り返りやすく、「ここが想定よりも悪かったから成果にも影響が出た。原因を考えてみよう」など、PDCAを感覚ではなく事実ベースで行えます。そして短期間で多くのイベントを経験するため、PDCAを何度も繰り返して精度を高めていけるわけです。
今回は展示会の投資を例にしましたが、企業の資源を活用するときには「本当にその価値があるか」の説明を常々求められるはずです。最後には「えい!」と決めてしまう場面もあるかと思いますが、計数管理の力があれば、冷静かつ合理的な意思決定をすることができ、成功の確率をぐんと高められるのではないでしょうか。
3.イベントオーナーとなって他者を巻き込む力
イベントを実施するには、多くの関係者の協力が不可欠です。イベントのオーナー(責任者)である私たちは、メンバー全員が同じ方向を向き、個々が最大のパフォーマンスを発揮できるよう鼓舞し、環境を整えることが求められます。
セミナーの場合、アイキャッチ画像の制作者、本番の講演者、メルマガ配信者などに「このセミナーは、誰に何を届けるのか」を言語化して伝え、認識を揃えることで初めて顧客に一貫したメッセージを届けられます。
展示会の場合、現場に入ってもらう社員の最大のパフォーマンスを引き出すために、モチベーション高く臨め、説明しやすい資料を揃えることに注力しています。(細かい話ですが、私は「誰と誰を一緒にすると良いか」というシフト作成と、その日のメンバーによって、「この日はどんなお弁当🍙を発注するとみんなが喜ぶか」の2点を大切にしています)。
この経験はリーダーシップとイコールだと考えており、組織ではたらくビジネスパーソンとして重宝される「人を巻き込んで牽引する」経験を、イベントマーケでは短い時間でゴリゴリと積めるわけですね。
イベントマーケで基礎スキルを磨いて、キャリアに深みを
「私の経験を活かせそう、身に付けたいスキルだ」というものはありましたか。ここまで読んでいただいたならお分かりのとおり、何もイベントマーケは独特ではなく、さまざまな職種で求められる基礎スキルを、イベントマーケならではのスピード感の中で身につけられる可能性を秘めています。
イベントのプロを目指しているわけではない人も、私のようにイベントに少しでも興味があるなら、安心してワクワクを胸に飛び込んできてください!私は、イベントマーケはそのものをキャリアの中心にする(イベントのプロになる)こともできれば、習得したスキルを活かし、他のキャリアを選んだときに深みを出す役割も担えると考えています。
そう、私はイベントマーケを後者で捉えていて、私のキャリアをカレーライスに例えるならば、カレーそのもの(キャリアの中心)である“ルー”というより、ルーを際立たせる“スパイス”みたいなものと思って、日々イベントマーケに夢中になってチャレンジしています。
※ ご想像の通り、私はカレーにそこまで詳しくないので、「カレーの中心はスパイスだ!スパイスの認識が間違っている!」というカレー論は、この場ではお控えください🍛
【告知】イベントマーケのリアルな声を聞けるイベント
私だけでなく、他のイベントマーケ担当者のリアルを聞くことができるイベントが開催されます🎉
ニューズピックス社とマネーフォワード社、SmartHRの3社共催でお届けする、「イベントマーケによるイベント」です。バックグラウンドや今の仕事内容が異なる3名が登壇し、仕事とキャリアを語ります。途中参加/退出もOKなので、イベントマーケをもう少し詳しく知る機会として気軽に参加ください!(私は司会で参加します)
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日時:2022年3月15日(火)19:00〜20:30
参加方法:オンライン配信
申し込み:こちらからどうぞ!
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SmartHRのイベントマーケに興味を持ってくださった方は、下記募集ページもぜひご覧ください!まずは、カジュアル面談からのスタートもOKです!