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スマートフォンの「それ」は「ボケ」というより「ぼかし」


スマフォでも綺麗な写真が撮れるようになったよね

一眼レフ/ミラーレス一眼とスマートフォン、一番の差別化要素といえば、つい最近までは「ぼけ表現の可否」であったと思う。

しかし、それはもう過去の話。

iPhoneの純正カメラアプリに搭載された「ポートレートモード」を使えば、あたかも一眼レフ/ミラーレス一眼で撮影したように「背景をぼかして主題を際立たせる」写真が撮れる。

なんなら、細かい設定さえすれば「玉ボケ(バブルボケ)」な写真ですら撮ることができる。

あまり詳しくないのでハッキリとは言えないが、「ポートレートモード」的な機能はAndroid機にも搭載されているものがあるようだし、仮にそのような機能がなかったとしても加工アプリを用いて手軽に再現することができる。

完全な代替にはなるとは限らないよね

とはいえ、スマートフォンのそれら機能によって得られる写真は、「ボケ(Bokeh)」というより「ぼかし(blur)」に近いものであるという点は気に留めておいた方が良いだろう。

もちろん光学的にボケさせた場合は別である。

例えば「iPhone 13 Pro Max(スマフォ)」、「SONY α6600(APS-C機)」、「SONY α7C II(フルサイズ機)」の3機種で写真を撮り比べてみるとしよう。

ボケの「自然さ」や「綺麗さ」という観点でいえば、「α7C II ≧ α6600 > iPhone」の順であると感じる。

まあ、もっとも、センサーサイズやレンズが異なるのだからこの比較はナンセンスではあるのだけれど、「ボケ」を活かした写真を撮りたいならやはり一眼レフ/ミラーレス一眼に軍配があがる。

反面、「被写体を際立たせる(≒被写体以外を曖昧にする)」という意味ではスマートフォンでも十分なクオリティではあるので、「何を求めるか」によっては何の問題も生じないだろう。

まとめ

まあ色々書き連ねたが、結局のところいいたいことはただひとつ。

片手に収まる小さなデバイスで、多彩な写真表現を楽しめるのはとても素晴らしいことだ。


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