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RAW現像は本当に必要なのか

こんにちは、制作会社を辞めてフリーでカメラマン兼エディターをしているゆうすけです。

今回は、そもそもRAW現像って?いう基本的なことから、本当に必要なのか?ということを考えていきます。

読者の方と知識を共有出来たらなと思うので、最後まで読んで意見やコメントを頂けると嬉しいです。


デジタルカメラを使っていると、「RAW現像」という言葉を耳にすることが多いと思います。

しかし、RAW現像は本当に必要なのでしょうか?

今回の記事では、RAW現像の必要性やメリット、デメリットを詳しく解説していこうと思います。

RAW現像とは?


RAW現像とは、カメラが撮影した生データ(RAWファイル)を現像ソフトを使って処理し、最終的な画像を作成する作業です。JPEG形式の写真はカメラ内で自動的に処理されますが、RAWファイルはそのままでは使えません。そのため、専用のソフトウェア(Adobe Lightroom、Capture Oneなど)を使って現像する必要があります。

なぜRAW現像をするのか?


1. 画質の向上
RAWファイルは、JPEGに比べて圧倒的に多くの情報を保持しています。(14〜16bit辺りが多い)
これにより、色補正や露出調整を行った際に画質の劣化が少なく、より高品質な写真に仕上げることが可能になります。(色情報の話はまた今度、記事にします。)





2. 自由な編集が可能
RAWデータはカメラが撮影したそのままの情報を持っているため、後から白飛びや黒つぶれの修正、色温度の調整など、広範な編集が可能です。
(多少なら戻りますが、大幅な飛びやつぶれは戻らないので、撮影時に適正露出は心がけましょう)
JPEGではこれらの調整幅が限られてしまうため、RAWで撮るメリットは大いにあると思います。




3. クリエイティブなコントロール
撮影時に完璧な設定をすることは難しいですが、RAW現像なら後から自由に色調やコントラスト、シャープネスなどを調整できるため、自分のイメージ通りの写真を作成することが可能です。

特に屋外での撮影は、コントラストの差が激しかったり、対象によっては編集で仕上げたい難しい状況もよくあると思うのでRAWをおすすめします。

RAW現像のメリット


1. 高いダイナミックレンジ
RAWファイルはJPEGよりも広いダイナミックレンジを持っているため、ハイライトやシャドウのディテールをより多く保持してくれます。
これにより、明暗差の大きいシーンでもディテールを失わずに編集できます。

2. 非破壊編集
RAW現像は非破壊編集が基本です。
つまり、元のRAWデータはそのまま保持され、何度でも編集をやり直せます。
JPEGは一度編集すると元に戻せないため、失敗が許されない状況とは対照的。

3. 色の再現性
RAWファイルは色の再現性が高く、カメラが記録したそのままの色情報を保持しています。
これにより、色補正の際により自然で正確な色を再現できます。

RAW現像のデメリット


1. ファイルサイズが大きい
RAWファイルはJPEGに比べて非常に大きいため、ストレージの容量を圧迫します。
また、ファイルの転送やバックアップにも時間がかかるため、データ管理が煩雑になることがあります。
撮影したRAWデータをクラウドやHDDではなく、携帯で保存しているとすぐにストレージが一杯になってしまう可能性が高いです。

一枚で84.5MB


2. 現像に時間がかかる

RAW現像は手間と時間がかかります。撮影後に一枚一枚丁寧に現像する必要があるため、スピードを求める場面では不向きです。JPEGならば撮影後すぐに使用できる利便性があります。


3. ソフトウェアの理解が必要
RAW現像には専用のソフトウェアとその使い方を覚える必要があります。
最初は少し難しく感じるかもしれません。
しかし、一度習得すれば、その後の編集の幅が広がることは間違いありません。

結論:RAW現像は必要か?


結論として、RAW現像は写真のクオリティを上げていくために非常に有効な手段だと思います。
プロ、アマ問わず高いクオリティを求めるならRAW現像は欠かせないプロセスの一つだと思います。

ただし、時間や手間がかかるため、すべての写真をRAWで撮影し現像する必要はないと思います。
ちょっとした写真はスマホにすぐ転送して使ったりすることが多いので、最近話題のLUMIX S9のリアルタイムLUTなんかも僕は良いなと思います。
この写真で使用している、日常に使いやすいプリセットを最後に載せておくので、使ってみたい方はダウンロードしてみてください。

日常プリセット



状況に応じて、JPEGとRAWを使い分けることが現実的かなと思います。
また、プリセットを使用していくことで気軽に雰囲気を出すことが出来るので、プリセットを使用していくことも有効な手段の一つだと僕は思います。


初心者にとっても、RAW現像を学ぶことで写真編集のスキルが飛躍的に向上すると僕は思います。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一歩ずつ慣れていくことで、自分だけの魅力的な作品を作り出すことができるようになります。

RAW現像の必要性やメリット、デメリットを理解し、自分の撮影スタイルに合わせて最適な方法を選ぶのが1番です。

写真をより身近にして楽しんでいけると良いな思います。

日常プリセットは下記からダウンロードしてみてください。

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