見出し画像

🍥燻製鮭茶漬け🍥


塩鮭と燻製の親和性の高さは異常である。

どれほどの異常さかというと、長年連れ添った妻の正体が実はアレクサンドル・カレリンだったほどの、言葉にならない異常さだ。

全盛期の妻カレリンの背筋力は400キロを超える



カレリン女房はさて置いて、塩鮭を熱燻でローストしながら燻製にしていく。料理に使う場合は、塩鮭は中辛〜辛口程度がオススメだ。

今回、熱燻には土鍋燻製器を使用する。食材がふっくらとローストされ、煙が漏れにくくキッチンでも使えるので、我が家では重宝している。

ヒッコリーの煙を浴びて、どこか満足げな塩鮭


ほぐした燻製鮭、クリームチーズ、大根葉の塩漬けを白米に好きなだけ乗せる。余った鮭皮はオーブンでパリパリにして刻み、それを山頂にあしらったら、熱々の出汁をニヤニヤしながら注いで完成だ。


嘘みたいだろ…
こいつ…出汁を注ぎながら…笑ってるんだぜ…


鮭の燻香、クリームチーズのコク、大根葉の野趣、鮭皮の香ばしさ。
それらが渾然と出汁に溶けあって、えも言われぬ味わいだ。


夢中になって平らげ、空になった茶碗をしばらく呆然と眺めてしまう喪失感は、色恋のそれに限りなく近い。

そして、余った燻鮭とクリームチーズをおにぎりにし、ひとりビールとともに楽しんだことは、家族には秘密だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?