🍥燻製炊き込みご飯🍥
たっぷりと燻煙にかけたベーコンを入れたとはいえ、これを燻製炊き込みご飯と呼んでしまうのはいささか誇大表現ではないだろうか。
たとえば、婚約相手を連れて帰省するという息子が連れてきたのが薄汚い抱き枕だった、というほどの狐につままれた感がある。
とはいえ、世の中なんて狐と狸の化かし合いだ。木を焚くだけでなく、言葉でだって煙に巻けるのだ。具象と抽象、二つの意味で、炊き込みご飯の燻製度を高めていこう。
燻製炊き込みご飯の作り方
【材料】
※ストウブ or 土鍋を使用
米2合
ベーコン 各種きのこ にんにくひとかけ
A 水350ml
B 醤油 みりん 酒 各大さじ1
白だし 小さじ1
といだ米を30分以上水に浸け、水気を切る
ベーコンを切り にんにくを潰す きのこを下処理する
水気を切った米を鍋に入れ、ABを加える
ベーコンを弱火にかけ、じっくり油を出し、取り出しておく
中〜強火にし、ベーコンから出た油で水分が無くなるまできのことにんにくを炒める
※あまり動かさないでしっかり焼きを入れるベーコンときのこを鍋に入れ、中火にかけ沸騰したら蓋をして弱火にして10分
火を止め、蓋をしたまま10分蒸らす
※おこげを付けるときは、火を止める前に10〜20秒間強火にする好みで薬味を散らして完成
※市販のベーコンを使う際は、顆粒だし、顆粒コンソメを少し足しても◯
※清酒、本みりんを使うと風味が◎
手作りベーコンの出汁は強烈で、我が家ではパスタやスープ、そして炊き込みご飯等々、欠かすことの出来ない食材だ。
今日は面倒くさいので作りかたに言及しないが、
塩漬け2〜4週間
塩抜き3〜4時間
脱水半日〜1日
温熱乾燥1〜2時間
燻製3〜4時間
温熱仕上げ1〜2時間
ざっくりとした工程は上記の通りだ。
タールまみれの燻製器の掃除も考えると、あまりの手間に何もかも投げ出して全裸で街に飛び出しブタ箱で臭いメシを食いたくなるほどである。
しかし私は分別のある大人で人の親だ。衣類に手をかけるよりもベーコンに手間をかけるほうを選択する。
燻製を終えた褐色で芳しいベーコンは、そりゃあもう抱きしめたくなるほど可愛い。
イタリアのアマルフィ海岸でベーコンを腕に抱きながら、美しい地中海を眺めていたくなるほどに可愛い。
残念ながら、妻子を置いて地中海にベーコンを帯同させるほどの根性は持ち合わせていない。
それはさておき、何の話をしていたか…
見失ってしまった、というのが率直なところだ。
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