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映画「河童の女」を観て

 こんにちは、やまもと です。とくに、人気商売でも特殊な職業でもフリーランスでも情報商材屋でもないですが、実名でnoteやってみました。

 最初になにを書こうか考えてましたが、久しぶりに映画をみたので感想を書こうと思います。

河童の女

 2017年に『カメラを止めるな!』を輩出した監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの「シネマプロジェクト」の第9弾作品です。
この第9弾は、過去のシネマプロジェクトの監督とENBUゼミナールのOB・OGを対象とした企画コンペにより、OBの辻野正樹監督が選ばれています。

お断り

 私は、ENBUゼミナールの映像監督コース(2011年生)に在籍していたのと、監督の辻野さんとは同期で友人なので、感想にはバイアスがかかっているかもしれません。それは贔屓目でポジティブに書いているかもしれませんし、友人ゆえに、ひとの長編監督デビューが妬ましいので、ネガティブに書いているかもしれません。正直、自分でもどういう気持で書いているかわかりません。

ネタバレしてない感想

 辻野さん演出の舞台は以前見ていて、舞台的な笑えるセリフがとても良かったです。
 劇場長編デビュー作で、こういうエンディングにするのが、とても辻野さんらしくて…(ネット見ると賛否あるようだけど)私は素晴らしいと思う。

若干ネタバレしてるかもな感想

 ポスターからして、ハートフルな人間ドラマ風な雰囲気を出していますが、中身は終始一貫、コメディです。
 冒頭で主人公の父親が駆け落ちするくだりは、理不尽で全く納得できませんが面白かったです。

 主人公がヒロインに過去の重大なことを告白するシーンが、結構シリアスなことを話しているのに、随分と淡々と進むところが物足りなく感じました。予算や時間的な制約な気がしますが。

 あと、全体的にカメラが動かなく、カット割りも少なく長回しが多いので、絵的に退屈に感じることもありました。まあ、カット割も多いと、時間がかかるのでこれも予算的な感じがします。

 気になったのが、序盤から全く携帯電話が出てこなかったです。そういう時代設定なのか、そういう世界観をつくっているのが、なかなか不思議な雰囲気をつくっているように感じました。ところが、終盤で刑事が携帯電話の発信者情報から居所をつかむというセリフがでてきて・・・「あれ?」となりました。

コロナ禍の上映

 この先は、アレな話なのですが…
 上記の記事にもあるけど、辻野さんは商業作品の脚本もやってたりですが、51歳にして長編デビューです。
 それが、よりにもよって、こんな時期に公開とは・・・。
 ENBU在学時、辻野さんが一番おっさんで、私が三番目かな。その時に言ってた言葉で印象に残ってるのがあって「なんで若い子は授業を平気で休むのか、こんな人達に教われるのにもったいない」って。
 当時、ブラック企業で時間が取れずと、神谷町から中野坂上は遠く、ちょいちょい休んでたので、反省するとともに、辻野さんの映画に対する執着を感じていました。
 辻野さんが42、3だったかな。
 なので、時間は掛かったけど長編デビューは必然と思っていました。なので、新型コロナは本当にもう…。

 正直、映画は劇場でみられてなんぼのところがあります。特に、初動と言われる上映最初の週末でどれだけ観客が入ったかが、上映期間を左右したりとか、今後、辻野さんが商業映画で監督を頼まれるかなどの関わる気がします。
 また、この作品、配信に向いているかもよくわからんですし。
 ただ、数少ない劇場に参じた観客の感想がネットに流れることで、未来の配信にすこしでも良い影響が出ればなぁと思ったりしています。

今後の上映予定

(2020/09/23修正)
 公式サイトでアナウンスされている予定は、以下です。大阪の方や京都の方はぜひご検討ください。そして、東京でもまた観れるようです。

大阪 シアターセブン 2020/9/18(土)~9/25(金)
京都 アップリンク京都 2020/10/9(金)~10/22(木)
東京 アップリンク渋谷 2020/10/30(金)~11/5(木)

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