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tomekantyou1
転がり続け
思えば遠くへ来たもんだ。読書、ラジオ、音楽、映画、どれも1人でできてしまうことだらけだ。たった今、近藤康太郎の百冊で耕すを読んでいるところだ。
孤独であることの強さを全面、真正面から肯定してくれている。
自分もそうだったのかもしれない。
楽しいから、面白いから、知らずに没頭してきた。
誰かにこの面白さを知って欲しい、そう思うけど伝わらない。当たり前と言えば当たり前だ。すぐに伝わるわけじゃない。そうやって受け入れていく。
相手を知るためにはまず己から。そういった類のコトバをよく目にするが、案外に的を得ている。たった今、実感している最中だ。
みな、その瞬間瞬間、自分自身の思い込みで生きている。
これが、今が、最高だ。そう信じきって生きていかなければ正気を保てない。やってられない。
それも外に照準を合わせたやり方だ。比較対象が有るからそう思うのだ。思わずにはいられないんだ。
だから対象のない世界に潜り込んでしまえばイイ、それがこの本、近藤さんの見解だ。
視えるのはくうはく、何もない。あったとしても、それは色を塗った自分自身の手と、すぐに消えていく「今」があるだけ。
次の瞬間には白紙に戻っている。
きっと非常に面倒くさい行為かもしれない。一体全体、オレは何をしているんだろう、そう錯覚を覚えるかもしれない。
ただ、それが正しい在り方だ。今の自分自身にそれで正しいと言い聞かせる、自分自身で。一つ一つに決着をつけていく。
それはヒドく痛みを伴う時もあれば、最高にハイな瞬間もある。それでもひたすらジャッジを下し続ける。
最高に狂った活動であり、快感を覚える技なのかもしれない。
本を読むとはそういうこと。
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