撮影初心者美容師は２８mm（広角レンズ）より小さいレンズを使用しないほうがいい理由

先日このようなツイートをしました。

https://twitter.com/yusukeukai/status/1039289572880830465

こちらの解説をしていきます。

写真を始めて１年くらいの美容師さんと話していたときに言っていた一言。

 

「50mmだと遠いんです、28mmが近くていいんです」

？？？？？

28mmって画角広いしある意味遠い。
ん？？？？
ってなりました。
何わけのわからんことをと正直思ったし伝えましたｗ

そしたらびっくりしたこたえが帰ってきました。

撮りながらヘアー触るのに50mmだと距離が遠いらしいです。

ファインダー覗きながら動かないでヘアーいじりたいらしい。

こういうことですね。

まぁわからなくもないがそりゃうまくならんわと思いました。

そう思う理由。

・ファインダーを除くことが前提でヘアスタイルを作っていて、覗かないでも完成イメージを想像しながら作っていないから想像力がない。
・想像力がないからイメージを掴みきれていない、細部までこだわれていない。
・撮ったのみてから考えればいいかとなっていることで完成品をイメージして作っていないので細部まで詰めていない、こだわりも薄くなる。
・こだわらないからテクニックもセンスもなんとなくで仕上げている。

・前述の記載の通り遠いと思うことでタッチアップに入るタイミングが面倒になる（本当は手を入れないでいいくらいしっかりこだわるように上記に記載している感覚でヘアを作るほうが良い）

大きくはこのような感じ。

なれてゆっくりは成長するだろうけれど、本気で作るにはなかなか成長しない。
これが撮影をやり始めて半年とか１年とかならいいですが、これから何年も続けていくなら、細部までしっかり意識している人と、なんとなく作ってる人だと成長速度も、仕上がり写真も大きな差が出る。なんのために撮影をしているかを考えると、現在の美容界でクオリティが高くないものはあまり意味がない。ならばこだわってしっかりやるほうがお金も時間も還元できます。

そして、もう一つ広角レンズで初心者さんが（人物を）撮影しないほうがいい理由。

広角って誇張して言うと魚眼レンズと同じなんです。
めちゃくちゃゆがみます。

少しわかりにくいですが
28mmと50mmの違いを画像にしてみました。

28mm

50mm

これくらい歪みの違いが出ます。

細部まで比べてみると。

このくらいの違いが出ます。

少しわかりにくいですが

こちらを見ていただくとわかりやすくスライダーで表記しています。

https://yusukeukai.com/blog/?p=2626

長さも歪みも。

私達はヘアーを仕事にしています
ヘアーの細部までこだわったほうがいい。

このくらいの細部の動きや、レンズでの違い、見え方を考えられないと厳しいと思っています。

50mmがいい理由
肉眼視点に一番近いのが50~70mmくらいだからです。

肉眼で感じている創造と結果を写真とともにインプットを続けていくことが
一番細部までうまくなる、こだわれる、感覚でつかめるまではやいと思います。

ある意味最短ルートで伝えていたり誇張しているのでこれが正解ではありません

24mmでも70mmでも、180mmでも沢山経験するといい人もいます。

ですが、一番むずかしいのが広角レンズでのBeauty撮影（人物に寄っている）だと思った方がいいです。

歪みが大きすぎます。

ではここで、広角レンズをそれでも使ったほうがいい撮影。

特に２８mmは風景に向いていると言われます。
全体像をうまく捉えやすいんです。

すべてLeicaQ 28mmで撮影

滋賀県近江八幡市八幡堀のほとり

京都四条通のバス停

ポートレートの場合は全身入れる引きの写真。
ロケーションを活用したい時。

そしてもう一つ。

歪みを利用した手足に躍動感をもたせたい時。

手前が歪むことでダイナミックさが出ます。

50mm以降ではこうはなりません。

美容師のような顔に寄りたい写真には28mmはほんとに不向き、またはセンスが問われます。
こだわった画が撮りたいときに活用するべきレンズであり、基本的に使うレンズではないと考えます。

焦点距離の違いによる解説サイトはこちらをご覧ください。
詳しく解説してくださっています。

ポートレート撮影におすすめの単焦点レンズを焦点距離別にご紹介！ | 関西写真部SHARE

*有料設定にしていますが全文見れるようになっています。

将来的に有料に変更いたします。

しばらくはそのままですので

参考になりましたら幸いです。