良い本屋の床は、心地よい音できしむ 4/29-5/5 |日記
4月29日(月)〜5月5日(日)の日記です。
4月29日(月) ジェラピケ店員は家でルームウェアの服を着るのか?
スターシードのオラクルカードが気になり、探すために旅に出る。
本屋でタロットカードのフェアを開催しているらしく、恵比寿駅に向かう。
ジェラピケの店員さんは、仕事が終わって家に帰っても、同じルームウェアを着るのだろうか・・・。部屋で落ち着こうと思っても、仕事場で着ていた服と同じものを着て、果たして落ち着けるのだろうか・・・。むしろ逆に、かっちりした服を着たほうが気分転換になるのではないのか・・・。
そんなことを思っていたら、本屋に着く。お目当てのものはここにはなかった。
友人の情報をもとに、吉祥寺に移動。
移動中に、Podcast『流通空論』を聴く。
ラッパーでクリエティブデレクターのTaiTanさんによる番組。鳥羽さんのブランドの設計術の話が本当に面白かった。
「ずっと考えて行動し続ける人だけが、世の中に選ばれる」って言葉、刻みたい。
吉祥寺。
昔住んでいた街って、少しだけ輝いて見えるのはなぜだろう。
本屋に向かうと、お目当てのものが見つかる。その足で、吉祥寺にきたら必ず行く店、トニーズピザで遅めのランチをとる。美味しい。
4月30日(火) 足がしびれる憧れる
左足が痛む。ここ1週間近く。
筋肉痛だと思っていたけど、ここまで長引くと少し心配になってくる。
一度、ネットで調べてみると、あまり長引くようなら整形外科に、と書いてある。一気に心配になり、左足を引きずりながら、病院に行く。
「どんな感じで痛みますか?」と、医師に聞かれる。
僕はふと黙ってしまう。言葉を探すが見当たらない。チクチクでもないし、ズキリでもない。なんだろう、こう無理やりひっぱられるような・・・。
「・・・ズ、ズギュゥゥンって感じですかね」と口にしていた。
医師が困った目で僕を見ていた。
5月1日(水) 針穴にタクシーを通す
予定が重なったせいで、60分の間にスタジオに行き、収録をこなし帰ってこないといけない。
外は、どしゃぶりの雨。
LUUPを使えばなんとかなるだろうと思っていたが、この雨ではさすがに無理。というわけでタクシー配車サービスを使うことに。
アプリ上で住所を指定し、約束の時間になると自動で来てくれるらしい。
アプリから通知があり、車のナンバーが表示される。
大雨の中、傘をさして指定した場所に向かう。
しかし、タクシーが見当たらない・・・。地図アプリに車のアイコンが表示されているが、それらしきタクシーが見当たらない。
ちなみに約束の時間から、少しでも時間がオーバーすると、自動的にキャンセル扱いになってしまう。しかも、遅れることは絶対に避けねばならない。雨に濡れながら、必死に探す。
結果、指定した住所から少し離れた細い路地にタクシーは待機していた。
ドアが開き、「お待ちしておりました」と声をかけてくれる。目的地は登録していたので、そのまま車は動き出す。
「このまま目的地に向かいますと、反対側の車線で降りてしまいますが、雨に濡れないように少し迂回しますか?」と聞かれる。
「あ、反対車線で大丈夫です」と、既にずぶ濡れな僕は、静かに答えた。
5月2日(木) ZETTAI KIREI NI NATTEYARU
今年の自分の誕生日までに、15キロ落とす。
急な決意。絶対キレイになってやる。
5月3日(金) 冷蔵庫の中身は、これからの宣言
すぐにできる痩せる行為は、キッチンを片付けること。
なので、冷蔵庫の掃除からはじめる。
ジャム・マスタード・生クリーム・リキュールなど、冷蔵庫に入っていた脂肪に変わりそうなものを片付けていく。
人は、口にいれたものが身になっていく。
そうであるならば、冷蔵庫にあるものは、これからの自分の宣言のようなものだ。きれいな冷蔵庫は、きっとキレイな自分につながっていく。(はず)
5月4日(土) 良い本屋の床は、心地よい音できしむ
実家の名古屋に向かうために、品川駅でお土産を買う。
こういうとき、定番のお土産を買ったほうがいいのか、新しいトレンドのお土産を買おうか悩む。
結局、悩んだ結果、絶対に裏切らない、ごまたまご、東京バナナ、舟和の芋ようかんのどれか買ってしまう自分がほんの少しかわいく思えた。
TOUTEN BOOKSTOREへ。
金山へ行くのは初めて。名古屋にはあまり独立系書店はなく、楽しみに向かう。本棚には「世界に目をむける」「学びつづける」などラベルが貼ってある。ジャンルで棚が分けられている書店は見たことがあったが、独特の視座にどんどん引き込まれていく。
気になった本を1冊買い、オーガニックジンジャーエールを注文し、2階のカフェスペースにあがる。床がきしむ。お気に入りの本屋さん、荻窪にある本屋Titleの2階にあがったときと同じ音がした気がした。
ON READINGへ。
東山公園に行くのは、幼稚園以来。
マンションのエントランスから階段を登り、お店の前につく。
閉ざされた扉は、一見さんにはハードルが高い。しかし、勇気をもってドアをゆっくり開けると、そこに本の楽園がある。
小林賢太郎の新刊を見つけるが、棚に戻す。この本とはきっとまたどこかで出会う、そんな確信があった。ここでしか出会えない本だよ、と囁かれているようで、手が伸びる。『みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに』を手にする。
会計をしようと思い、レジに向かおうとすると、床がきしむ。どうやらいい本屋の床はきしむようだ。
5月5日(日) ゼリー状の爆弾処理
地元につく。
姉夫婦と合流し、お昼ご飯を食べに行く。
老舗の海鮮料理店につくと、猫型配膳ロボットがお出迎えしてくれる。
「こんなところにも君はいるのか?」という気分になる。
姉の子供たちが、お子様ランチを猫型配膳ロボットが運んでくれるのを期待しながら待っている。猫型配膳ロボットが通るたびに、「ねこちゃん〜♪」と子供たちが声援を送っている。もうアイドル。
海鮮の定食には、半透明のゼリー状のものがついてきた。
この半透明のゼリー状のものは、一体どんな味がするかわからない。そのため周りの大人たちに、この半透明のゼリー状のものがなんなのか聞きまくる。
周りの大人たちは、ゼリー状ものの香りをかぐ。しかし、無臭らしく、ゼリーかどうかすらもわからない。もしかしたら、ところてんかもしれないと、別の大人が香りをかぐ。
子供というものは、正体がわからないものは、頑なに口にいれない。
最終的に、大人たちが、爆弾処理班のごとく、ゼリーをまわし嗅ぎ、正体をつきつめようとする。
その様子を、めんどくさいと思った僕は、端の方を少しだけ口にいれた。りんごのゼリーだった。みんな完食した。
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