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一生懸命があるところには、必ず何かある


「一生懸命があるところには、必ず何かある」

だから目の前の人に集中しよう。人の良いところを見つけたい。きっと、何かある。必ずそこにはあるから、まず見つめてみよう。僕は、人と会うとき、そういうことを考えている。そう思えるようになったのは、この言葉に出会えたからだ


「ふたりの関係に名前をつけたいよ」

10代を中心に人気のフォークデュオ「さくらしめじ」僕は、さくらしめじのことを知らなかった。「言葉の企画」の講師であり、コピーライター・作詞家の阿部広太郎さんがお仕事されていることもあり、そこで初めて、「さくらしめじ」を知り、観に行った。

会場は、超満員。
僕は、ライブハウスの一番後ろから、彼らのことをみていた。10代とは思えないステージング。和やかなトーク。サプライズな発表と、ファンを飽きさせない。一番後ろで見ていたせいか、会場の反応がすぐにわかる。一体感がすごい。

当日は、さくらしめじ5歳の誕生日ライブということもあり、「ハッピーバースデートゥーユー」を観客の誰かが歌いだした。その歌は、しだいに大きくなり、そして最終的には、会場にいたほどんどの人が歌っていた。もちろん僕も。そして、灯りがついたときに、"今の僕"が、一番好きな曲が流れだすんだ。それが、『先に言うね』

さくらしめじの、5年間の軌跡。
5年前、僕は何をやっていたかな…。アンコールを見ながら、ふと考える。

自分は頑張っている。自分だけは頑張っている。まだ途中…、まだ途中だから大丈夫と自分に言い聞かせる。けれど、こんなに一生懸命、頑張っているのに、なぜ僕には何もないんだろう。そんなことを、思っていたことを思い出す。

僕は、さくらしめじを知らない。
けれど、僕はこのライブが終わってほしくないと思い始めていた。
二人の歌う姿に。二人を見守る観客の視線に。僕は感極まる。

きっと、僕が知らないだけで、
きっと、僕が気づいていないだけで、
きっと、そこには、「一生懸命があるところには、必ず何かある」と。

僕は、その言葉を思い出していた。それは、「言葉の企画」で出会った言葉。その言葉が、僕をライブ会場に連れて来てくれた。そんな気がしたんだ。


「誰かと比べずに、心の天気模様をゆっくり見つめればいい」

さくらしめじの新曲がリリースされた。曲を聞いたとき、あのライブを思い出す。あの会場の一体感を。包み込むような温かい空気を。

言葉は、僕を連れていく。そして、書くことで、また新しい扉が出来ていく。このnoteが、また新しい言葉や、まだ知らない僕の出会いになることを、願って…!



追記:
そんな言葉を書かれてきた阿部さんと、イベントでお話します。


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