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カミナシの副業入社者向けガイドラインを公開します!

ノンデスクワーカー向けの現場管理SaaSを提供するカミナシで事業責任者をしている河内です。

カミナシは1年前まで
「うちの会社は副業の人をうまくマネジメントできるイメージもないし、ワークしないよね」
副業で人を雇うことに対して否定的な会社でした。
そんな状態から採用を強化する中で自然と副業社員の人数も増え始め、現在では社員15名+8名の副業社員の方が活躍しており、直近3ヶ月で3名の方が副業から正式入社に至っています。

そんなこともあって、先日カミナシの副業人材に対する取り組みをlotsfulさんに取材をいただきました。


取材を受ける中でわかったことは、
・副業社員の受け入れに課題を感じている企業が多く
・カミナシは意外と副業社員が働きやすい環境を作れているらしい
ということ。

「せっかく副業で優秀な人を受け入れたのに、放置状態になってしまう」
「どのように仕事を任せて、コミュニケーションすればよいのか分からない」

こんな状態になっている企業が多いそうです。

本記事では、運用整備する中で制作した「副業入社者向けガイドライン」を公開し、実運用を紹介することで、そんな方々の参考になればと思います。

「副業入社者向けガイドライン」とは

副業で入社される方向けに、
・副業入社後の期待値
・会社として約束すること(コミットメント)
・具体的な副業入社オンボーディングのプロセス
を示したドキュメントです。


副業社員を受け入れる目的

カミナシが副業社員を受け入れる目的は以下の2つです。

1. 正社員採用
2. 希少性の高い知見・ノウハウへのアクセス


優秀な方こそ、興味はあるけど現状には満足していて「すぐに転職したい」という温度感ではないケースが多いため、「まずは副業から関わってください」というお願いから入る方が現実的でハードルが低いことが多いです。

また、ニッチな領域の知見を持つ人が必要な場合、採用難易度が高く、特にスタートアップではその目的のために正社員を1人採用する余裕もなかったりします。こういったケースで、特定領域に尖ったスペシャリストに副業で力を借りるのは有用です。

※そういった優秀な方とは、Coral CommunityYOUTRUST経由で繋がることが多いので、副業したい方は登録オススメです。


正社員採用であれば入社決定から早くても2ヶ月後の入社になりますが、副業であれば最速当日から稼働してもらえます。課題に対して、すぐ体制を作れるというのも変化の激しいスタートアップにとっての利点だと思います。

副業人材の受け入れでつまずいた「3つの壁」

副業という雇用形態では限られた時間かつ、ほとんどを非対面で行うという業務特性上、発生するパフォーマンスの阻害要因が存在します。

1. 環境変化の壁
2. 相互理解の壁
3. 現職の壁

基本的には、すべてコミュニケーションに起因する問題ですが、性質が異なる問題であるため、それぞれ適切に対処する必要がありました。

具体的にどのような運用を行い、これらの壁を乗り越えていったのかを紹介していきます。

副業受け入れの全体像

カミナシでの副業受け入れの全体像がこちらです。

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就業開始前には「副業入社者向けガイドライン」を使って、カミナシの副業社員に対する考えや具体的な進め方を伝えるようにしています。

就業初期にお互いの期待値を正しく擦り合わせることで、その後の働きやすさ・立ち上がりが大きく変わります。
ガイドライン内では副業入社者に対する期待値や、会社として約束すること(コミットメント)を明記しています。

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カミナシでは副業も正社員も、雇用形態や働く時間が異なるだけで根本的には差はないという考えを持っており、ガイドラインで明示するようにしています。

このように標準化されたガイドラインを使うことで、受け入れる社員によって伝えるメッセージがバラバラにならずに運用できるのもドキュメント化のメリットです。

次に3つの阻害要因に対する施策について、詳しく記載します。

「環境変化の壁」を乗り越える

副業開始前には、一通り会社・事業について説明した上で入社してもらうため、入社当初は現状をある程度把握できている状態です。
しかし、副業社員は日常的に会議に参加している訳ではないので、副業期間が長くなれば長くなるほど、情報格差が開きやすく周囲が話している話の背景が徐々に理解できなくなってくるという問題があります。

副業社員の人数が限られているうちは、気づいたタイミングで情報をアップデートしていけば良いのですが、人数が多くなると誰に何を伝えたかも覚えきれず、属人的に情報をアップデートしていくのは、現実的に難しいです。

そのため、毎月1回CEOから副業社員向けにまとめて会社・事業の主要なトピックス・アップデートを共有する場を設けています。負担がないよう夜間で30分程度の開催です。

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また、カミナシでは(人事関連の議題を除き)全社員が招待されていない会議でも、自由に出入りができることになっています。
副業社員も同様に、参加したいと思った会議は事前申告なく自由に出入りできるようにすることで、必要であれば能動的に情報を取りにいけるようにしています。

「相互理解の壁」を乗り越える

副業の場合、基本的にリモートかつ、限られた時間での稼働になるため、絶対的にコミュニケーション量が不足しやすいです。
結果的にお互い探り探りの関係性に留まり、時に必要な一歩踏み込んだ会話を行えないことが良くあると思います。

この壁を乗り越えるために手っ取り早いのは、単純ですが短期間でお互いを知ることです。
カミナシでは全社員がストレングスファインダー(強み・弱みなど自分の資質を知ることができるサーベイ)を受講し社内向けに公開しているのですが、相互理解・オープンコミュニケーションを進める上でかなり有用でした。

↓このようにチーム全員の強み・弱みを公開しています

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その対象を副業社員にも広げ、全副業社員にストレングスファインダーを受講して公開してもらうことにしました。(もちろん費用は会社負担&受講時間は稼働扱い)

また、就業初期は社内運用のことなど、物理的に分からないことが多く、誰に何を聞いたらよいかも分からないことが多いです。
聞けばすぐに分かることを誰に聞いたら良いか分からず、時間が無駄に過ぎていく。といったことも良くあるのではないでしょうか。

そういった心理的な不安を取り除くため、
・副業社員のメンター制度を作って、気軽に聞ける一次窓口を配置
・入社1ヶ月は毎週10分の1on1ミーティングを実施
・Slackに個人チャンネルを作ってもらい不明点や、その日やったことを投稿してもらう
など、小さなことでも聞きやすいような工夫を積み重ねました。

「現職の壁」を乗り越える

就業当初は「現職の稼働に余裕があって18時以降は空いてます」という方も数ヶ月後、急に現職が忙しくなって、副業をする時間がなくなってきたというケースもあると思います。プライベートの問題で緩やかに働きたい期間というのも実際あるでしょう。
また、副業の仕事内容がマンネリ化したり、他に副業でやりたい仕事がでてきたというケースもあります。

そんな時、副業という働き方では改めて相談する機会も作りづらいのではないでしょうか。

そこで、1on1ミーティングを1〜3ヶ月スパンで定期的に実施することで、その場で稼働時間の調整や業務内容の見直しを行えるようにしました。
副業社員と1on1を定期化している企業は少ないですが、コミュニケーションが希薄化しやすい働き方だからこそ、フルタイムの方以上に定期的に対話する場を作ることは大切です。
また、急に1on1を入れられても「えっ、パフォーマンスに不満でもあるのかな・・・」とネガティブに受け取られるケースもあると思うので、入社前から定期イベントとしてルール化しておく方が良いです。

副次的な効果として、1on1の中で「実は転職を考えてまして・・・」という話を早期にキャッチアップできて、入社に繋がるといったこともあるかもしれません。

やったことまとめ

・ガイドラインとして運用をドキュメント化
・メンター担当をつけた
・入社初月は、毎週10分の1on1を実施してフォローアップ
・副業社員用にSlackの個人チャンネルを作った
・受講したストレングスファインダー公開してもらった
・毎月1回事業進捗をアップデートする場を設けた
・1〜3ヶ月に一回定期的に1on1を実施して業務見直し

読んでいただいて分かる通り、目新しいことや特別なことは行ってません。これまでやってきた地道な運用の積み重ねをガイドラインに落としただけです。

それにも関わらず副業社員の方に共有したところ、
「どこまで踏み込んで仕事をして良いのかはっきりした」
「ちゃんと副業の人たちのことを考えていることが伝わってきて嬉しいです」
など想像した以上にポジティブな反応がありました。
副業社員の受け入れに悩まれている方は、一度運用を棚卸ししてドキュメント化してみるのも良いかもしれません。

個人の働き方が、さらに多様化していく流れは不可逆な未来です。
カミナシでは働き方に関わらず、最高の人材が働きたいと思える会社を作ることで、事業を加速させたいと考えています。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後に、少しだけ宣伝です。
そんなカミナシで働くことにご興味をお持ちいただけた方は、以下いずれかの手段でコンタクトをお願いします。

1. お知り合いのカミナシのメンバーにお声がけください(SNS等)
2. 求人を確認の上、直接応募してください

※本記事での「副業社員」は、カミナシ以外の会社で収入の大部分を取得されている方を指します。(フルタイムの仕事を持っているなど)




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