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「現場は楽しく」そうじゃないとこの仕事はやっていけない

きっかけは

先日名古屋に行った時に見つけたバームクーヘン屋さん「クラブハリエBスタジオ」の入り口の取っ手がバームクーヘンになっていて面白いなと感じました。

デザイナーおよびクライアントのユーモアなセンスを感じますし、何より作り手にとってもこんな設計は一つのコミュニケーションのきっかけにもなったりします。

きっとここを施工した時の朝礼では
「本日の作業内容はバームクーヘンの取付です!」
なんてセリフがあったのかなかったのか、本当かどうかは定かではないですが…

もしくはめちゃくちゃ切羽詰まった現場でそんな余裕もなかったかもしれません

けど僕だったら職人さんと
「バームクーヘン綺麗に取り付けれてますね!手ベトベトになってないですか?」
「いやぁ大変だったよ。砂糖まみれなっちゃったよ笑」
「あはははは」
こんな会話ができたら現場は楽しいんじゃないかと思います。

仕事に楽しさを見つけるには

非日常的な会話をどれだけ面白おかしく普段の仕事で取り入れられるか。
普段からこんなことばっかり気にして仕事をしています。

だって楽しくないとこの仕事やってられないですから

現場は戦争なので、時には怪我の恐れのある仕事もありますし、
夏はクソ暑い中汗ビッチョリになりながらみんなでものづくりをします。
いろんなところからプレッシャーをかけられて精神的に疲れてしまうこともあります。
言い方悪いですけど楽しいことなんて1割あれば良い方だと思います。

その残り9割の中で楽しさを見つけるのは、自分次第だと思います。

自分がやりたかった仕事をやってみて・・・

私は週刊少年ジャンプが好きなのですが、前職に入社して2年目の時にジャンプフェスタの現場の仕事が舞い込んできました。
昔から好きだったジャンプの仕事をさせてもらえることに最初は本当に嬉しくかったのですが、やることは普段の現場の段取りと変わりません。
結局終わってみると期待していた達成感はなく、好きなものの仕事をしてもこれまでと変わらないと気づきました。
むしろそれ以上に記憶に残っているのは、しんどかったけど仲良くしてくれる職人さんとおちゃらけながら一緒に作り上げた別の現場でした。

結局は現場の雰囲気によって楽しいか楽しくないかは変わるんだと後から気づきました。

先輩がいつも言っていた事

僕の師匠が教えてくれた「現場は楽しく」このメッセージは常に今も自分の中での指針になっています。
師匠の現場はいつも楽しかった記憶があります。時には真面目に、時には楽しく。そんな人の背中を見て成長できたことが何よりの財産だと思っています。

少し話はそれますが、少し前に福山雅治さんのラジオで福山さんがタレントのタモリさんから言われた名言を話していてすごく共感したことがあります。

福山さんがファンからデビュー当時のことを聞かれた時にあんまり覚えてない、覚えていたとしてもちょっと盛っているじゃないか、という相談をしたらタモリさんが
「いいんじゃない?つまらない真実よりも、面白い嘘の方が良いと思うよ」とおっしゃてくれたというトークでした。

「嘘」を仕事でつくのは良くないですが、僕が言いたいことは
現場でクソ真面目に仕事をするよりも、現場の雰囲気の楽しくさせた方が、自分も楽しいし、職人さんも楽しく仕事をしてくれる、そしたらスムーズに作業が進んで、また次も一緒に仕事をしたいと思ってもらえる、こんな現場を常に僕は意識しています。

全てが楽しいなんてのは不可能。だったら人くらい選びたい。

そんな雰囲気を作れるかどうかは自分次第ですし、時には全然楽しくない現場もあります。
特に途中からヘルプで入った現場なんかはすでに現場の空気感出来上がっているので最悪です。
そんときはそん時で、要するに
仕事を楽しいと思えるかどうかは、内容ではなくて、一緒に仕事する人で変わると思います。
楽しく仕事ができる人たちと一緒に仕事ができれば内容なんて気にならないのではないかと思います。
もちろん相性の悪い人もいますし、なにかがきっかけで嫌われることだってあります。

僕は楽しく仕事したいタイプですが、仕事とプライベートで完全に分ける人だっているので、それはそれ、これはこれです。そういう人とはうまく距離を保ちながらやっていけば良いと思います。

まだまだ辛いこと全然楽しくないことがいっぱいあるのは覚悟してます。
それでもこれからも楽しく仕事をしたいと思っているし、この人楽しい人だなぁ、一緒に仕事したいなぁ、また仕事したいなぁと思ってもらえるように日々心がけたいと思っています。

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