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分散拠点とリモートワークを前提にした組織のつくりかた

ここ5年くらいリモートワークを日常的に取り入れた働き方をしてるので、知見的なもの(になるかはわかりませんが)を書いてみようと思います。

ちなみに自分はこんな働き方をしてる人です。

リモートワークの4パターン

まず、リモートワークを取り入れてる組織はこんな感じにざっくり分かれると思います。

Aパターン、みんなが分散拠点のどこかにいるし、リモートの人もいる。
Bパターン、みんなが分散拠点のどこかにいる、リモートは認めない。
Cパターン、みんながフルタイムのリモートワークでオフィスはない。
(あっても形だけ)
Dパターン、みんなが一つの場所にあつまってリモートは認めない。

難易度で考えたら、
(難易度高←)A > B >>> (越えられない壁) >>> C > D(→難易度低)
だと個人的には思ってます。

オフィスなくてもいいの?

リモートワークを前提とする場合、オフィスがあると返って難しいことの方が多くなります。特にオンラインミーティングにおいてはリモート拠点(複数人)とリモート個人の差が顕著にでます。

個人的によく感じるのが、個人で参加してる人の声は調子よく聞こえるのに、拠点のマイクからの声が聞こえにくいことがよくあります。
こうなると、「拠点内の人たちはわかる」けど「拠点外の人たちにはわからない」という状態が多々生まれることになります。

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リモートワークを前提として考えるなら拠点に在席しながらも、オンラインミーティングは各自の自席から参加するなど工夫があるとよいでしょう。

分散した環境での組織のつくりかた

オンラインでのオープンなディスカッションはあきらめる
オンラインで込み入った話をするなら少人数でやる
定期的にみんなが集まるイベントをつくる

オンラインでのオープンなディスカッションはあきらめるか、入念な準備をかけておこなう

多人数(5人を超え始めたあたり)でのオンラインミーティングは個人の表情や様子を伺うのがとても困難です。自分が喋りはじめた声が他の人の声とぶつかって喋りなおすことも頻繁に起こります。

そのためオンラインでのディスカッションを有意義に進めるためにはかなりの工夫と準備がいるでしょう。音声以外でもテキストや図で共有するオンラインのツールを駆使するなど相応のリテラシーと配慮が求められます。

個人的には込み入ったディスカッションをオンラインでやるのは費用対効果を考えると避けていったほうがいいんじゃないかと考えるに至りました。

オンラインで込み入った話をするなら少人数でやる

オンラインでの込み入った話はできる限り人を少なくしてやった方が効率的です。(まあ、オンライン限らずですが…)

こればかりは少なければ少ない方がよいです。ぼくは最近は意見を聞くときは基本的には二人(1on1)で話すようにしてます。

二人だけの状況なら、第三者に配慮することなく、二人のペースで話ができるのでオンラインでも比較的落ち着いて話ができます。組織の大事な話を、20人と1hのミーティング一度で薄くふわっと終わらせるよりも、時間がかかっても20人と1hずつ密度を濃く1on1した方が、長期的で見たらメリットが大きいです。(どれだけ大事な話かにもよりますが)

定期的にみんながリアルに集まるイベントをつくる

リモートワーク前提でも、これは絶対必要です。どれだけ物理的な距離が離れていても、仕事は人と人の協調作業でなりたってます。

お互いを人として認識するためにもオフラインで会って話をする機会は必須です。どれだけの頻度でおこなうべきかは予算と相談ですが、できたら半年に一度、少なくとも一年に一度、みんなが一つの場所に集まれる場があるとチーム感がグッと高まります。

情報は意識して積極的に発信する

これはリモートだからというわけでもないですが、意識的に自分の持ってる情報を発信することをおすすめします。ノンバーバルなコミュニケーションが不可能な分、積極的にバーバルコミュニケーションしていくことをこころがけています。

情報を発信しつつ、その情報についてチームと適切に意見交換できるのが理想です。あいつちゃんと仕事してるのかな?と思われない効果もあります。

個人がリモートワークをちゃんとするうえでの準備

自宅に作業環境をできるかぎりちゃんとつくる。椅子とか机とか、普段の生活と分離できる空間そのものがあると捗ります。ぼくは最近オカムラのコンテッサを中古で買いましたがそれなりの投資を求められるのは間違いないです。もちろん人によりけりですが…。

あと、通勤で歩かないので意識的に身体を動かす必要があります。仕事前に部屋の掃除をしたり、自宅周辺をランニングしたり、庭で縄跳びしたり、リングフィットアドベンチャーなどを試してみてます。

分散拠点のチームが仕事をするうえで一番難しいのはタイムゾーン

物理的な距離はツールである程度の解決はできます。が、タイムゾーンだけはどう頑張ってもなんともできません。

もしも異なるタイムゾーンで働くチームで、なおかつそれが3拠点以上になると、難易度がマックスになります。気をつけましょう。

結局、リモートワークってどうなの?

最初のパターンのとおり、可能なら一つの場所に全員が集まって、リモートワークは禁止した方が簡単だし、チームの作業効率は間違いなくよいです。

一番よくないのは中途半端にリモートワークを取り入れて、一部の人だけがやってるだけのパターンです。普段からみんながリモートワークを前提に仕事して、たまにみんなと顔をあわすくらいがちょうどいいのでは、と最近は思ってます。

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