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カッコいい自転車でサイクリングぐらいなら。

noteをはじめて三ヶ月あまり。気まぐれトピックのマイペース更新のせいか、まだまだ控えめな読者数ではあるけれど、スキの通知があると素直に嬉しい。読んでくださった方々、スキのタップ(クリック)をしてくださった方々に、心から感謝します。

これを書いているのは2020年の大晦日。今年は例年と違って、前日までしっかり仕事に出ていた。仕事納めのあとのようやくの休みは、早くも大晦日。イレギュラー続きだったこの一年らしい、ちょっと不思議な感覚だ。旗章学関連のことを済ませて、このnoteを書こうとしたら、大雪と感染爆発のニュースが耳に入った。来年はどうなるのか、まったく想像できない。

もっとも、翌年のことなんて想像したところで、そのとおりになることなんてありえない。今年のコロナ禍は、その最たるもの。一年前、割と大きな仕事を終えた直後で、研究面でも新たな調査を計画し、趣味の絵画ではひさしぶりの個展も考えていた。しかしながら、調査も個展も実現しなかった。この一年を振り返っても、あまり明るくなれそうにないので、ちょっと前のことを振り返ろう。

昨年の大晦日は、家族が双方の実家めぐりに出ていて、わたしはひとり留守番(と、猫番)の年越しだった。季節はずれの暖かさで、自転車のメンテナンスなんかをやっていた。下の写真は、その時に撮ったもの。わたしの愛車は、三角形のシルエットが個性的な折りたたみ自転車、ストライダ(STRiDA)。購入して、もう11年あまりになる。

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ストライダを買った時、わたしは名古屋に住んでいた。買ったのは、妻の友人夫婦がやっている、三重県のサイクルショップ(註1)。スポーツサイクル専門店だけど、このタウンバイクが、いちばん目に付くところにディスプレイされていた。シルバーに輝くボディと、珍しい三角形のスタイリッシュなシルエットが、実にカッコイイ。

一目惚れ。

その時は買わなかったものの、カッコ良さが忘れられず、後日あらためて購入した。下の写真は、2009年の年末に撮影されたもの。住んでいた猫洞通(註2)からすぐの名古屋市千種区の平和公園で、まだ2歳になる前の長男と。ラック(荷台)が低い位置にあって、ちびっ子との散歩にちょうど良いのだ。こんな自転車はそうそうない。

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はじめはバランスを取るのがちょっと難しかったけど、慣れるとスイスイ進めるし、静かだし、たためばコンパクトだし、そして何よりカッコイイ。

二人乗りはできない構造だけど、小さな子供なら、ちょっと特殊な乗り方ができる(良い子は真似してはいけません)。下の写真は、関東で最初に住んだマンションの敷地でのもの。わたしと一緒に乗っているのは3歳の頃の次男。子供にとっては高い目線で、しかも親よりも前の位置なので、大好評だった。こんな自転車はそうそうない。

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そんな愛車のストライダだけど、なんとボールジョイントのパーツが壊れてしまったことがある。いろんなサイクルショップに問い合わせても、パーツが特殊すぎて修理できない。数少ないストライダ取扱店でも、販売はしていても修理はしていないところばかり。途方に暮れて、購入したお店に連絡した。ありがたいことに修理を快諾してくれたので、三重県まで車体ごと送って直してもらった。しかもパーツの色は黒に変わって、さらにカッコよくなって戻ってきた。こんな自転車はそうそうない。

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モンゴルに住んでいた約二年間は、ストライダを日本に置いていたので乗らなかったけど、名古屋にいる時は通勤に使っていた。関東に住む今も、近場の移動にはときどき乗っている。見出しの写真は、江戸川沿いにサイクリングに出かけた時のもの。私のうしろに並んでいるのは、子供たちの自転車。

繰り返すけど、次の年がどうなるのか想像しても、その通りになったためしがない。でも、今年はこのコロナ禍で、収束の兆しがないままの年越し。例年よりも、すこし具体的に、よくない想像をしてしまいそうになる。本当に、どうなるのだろう。

結局、今年最後のnoteは、カッコいい自転車を自慢する内容になった。仮にまた、緊急事態宣言が出されて、ステイホーム生活になっても、屋外のサイクリングぐらいなら許されるといいなぁと思う。

註1 このサイクルショップは鈴鹿市のウィルソンサイクルさん。この店舗名、地質学徒であれば思わず反応する名称なのだけど、大陸移動とは無関係とのこと。今はサニーボーイジテンシャに店名変更されているようです。

註2 珍しい猫地名。猫好きさんには必ず注目される住所でした。


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