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21日の音楽

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2022年9月より、毎月21日に好きな音楽の動画(または音声)について、ひとりよがりに紹介しています。
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#音楽

We Can Work It Out by the Beatles

本日7月21日、思いたって浅草のブックマーケットに出かけた。去年も行って楽しかったブックマ…

桂田祐介
4日前
7

忘れちやいやョ by 渡邊はま子

先日、大吉原展を観に行った。これはまた別に書いておかなくてはと思っているのだけど、かつて…

桂田祐介
2か月前
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Martha (Tommy) by Bette Midler

まさかの2回目のMarthaはベット・ミドラーによるカヴァー。トム・ウェイツはトム・フロスト(…

桂田祐介
4か月前
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Valentine Moon by Sam Brown and Jools Holland

2月といえばバレンタイン。本邦では女性から男性にチョコレートを贈るのが定着して久しいけれ…

桂田祐介
5か月前
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The Times They Are A-Changin’ by Sinéad O’Connor

先日、地図について書いたときに最後に取り上げたボブ・ディランの名曲The Times They Are a-C…

桂田祐介
6か月前
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Calling You by Holly Cole

riluskyEさんが「シャーマンか巫女のような歌声」と題して書かれていたnoteを読んで、真っ先に…

桂田祐介
7か月前
8
再生

Sick & Tired by the Cardigans

ただでさえ一年の終わりに近づくにつれ気忙しくなる11月。今月になってから急に寒くなって、体調も崩しがち。わたしは仕事で徹夜の会議が続いたりしたのもあってどうも疲れが取れない。それだけが理由ではないのだけれど、気分も乱高下してちょっと休息が必要かな、なんて思っている。 Sick and tiredってのは「もう懲り懲り」みたいなニュアンスの慣用句。なにか不愉快なことが続いて勘弁してくれぇってな気分のときと風邪をひいたりして体調が良くないときは共通した感覚だから、どちらも現実から離れた休息が必要で、それでsickとtiredは関連づけられる語なんだななんて思ったり。 1990年代に流行ったThe Cardigansはわたしもリアルタイムで聴いていて、そういえばそんなタイトルの曲があったっけなと思い出した。彼らが今も活動しているのかどうか知らないのだけど、北欧の学生バンドが荒削りな演奏とニュアンスある歌声で人気が出たのはバブル崩壊後の病んだ世相にマッチしていたんだろうかなんて考えてしまう。他の国の様子はわからないけど。 Symptoms are so deep Something here's so wrong Nothing is complete Nowhere to belong なんて聴くとやっぱり病んでるな。で、それから30年近く経った今もそんなところに共感できるのは世相と自分の状況に共通点があるからなのかもしれない。 こうして一年の疲れが溜まってくると、休み休みやり過ごしつつも、そんな経験から学んで来年以降に活かして、われわれは困難を乗り越えてきたのだし、これからもそうでなければ参っちゃうんだよな、だからしんどいときの経験からも何かを得ておく視点が必要なのだね。 そうそう、カーディガンズはLive and learnなんて曲も歌ってた。和歌でいう返歌みたいなもの?にしては毒づきすぎか。ふと気がついた。どちらも英語の慣用句だから、スウェーデンの学生グループには新鮮な外国語として学んだフレーズだったのかも。そう思うとちょっと微笑ましい。うん、疲れ果てていようがうんざりしていようが、どこかほっこりできるポイントを見つけられると良いかもしれない。

Learning to Fly by Tom Petty and the Heartbreakers

先日別のエントリでも書いたけど、わたしはエアレースのファンだ。しかし4年ぶりに開催された…

桂田祐介
9か月前
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Fly Me to the Moon by Tony Bennett

21日の音楽と称して音楽映像や音声をポストしはじめてまる1年。今月から2年目。 先々月にRol…

桂田祐介
10か月前
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Horse to the Water by Sam Brown

先日、映画「コンサート・フォー・ジョージ」を観た。2002年におこなわれたジョージ・ハリスン…

桂田祐介
11か月前
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Rollin' and Tumblin' by Jeff Beck and Imogen Heap

月初に書いていたように、このところTumblrの仕様変更に悩まされている。Tumbleつながり・・と…

桂田祐介
1年前
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Red Violin Caprice by Margarita Krein

先日、伝説の呪われたダイヤモンドのコ・イ・ヌールについて書いたけれど、書きながら思い出し…

桂田祐介
1年前
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Martha by Tom Waits

1973年3月6日にトム・ウェイツがアルバムCLOSING TIMEでデビューしてから、今月で50年。ファン…

桂田祐介
1年前
6
再生

Forever Young by Bob Dylan and Bruce Springsteen

今日と明日、いよいよ公立高校の入試がある。長男の本命校。わたしは自分のときのことはすっかり忘れてしまっているけれど、今日の長男のように、きっとそれなりに緊張してそれなりに頑張って受験したはずだ。 そんな今日、ふと頭によぎったのがボブ・ディランが息子に向けて書いたというForever Young。「いつまでも若く、いつまでも若く、君がいつまでも若くいられるように(Forever young, Fourever young, May you stay forever young)」の繰り返しが、シンプルながら、いやシンプルだからこその強いメッセージになっている。 May your hands always be busy May your feet always be swift May you have a strong foundation When the winds of changes shift ずっと情熱を持って何かをやり続ける、成長し続ける、そんなしなやかに生きる強さを持って育ってほしいという気持ちが、歌詞のひとつひとつにこもっている。 だから、今月の「21日の音楽」はこれにしよう、と思った次第。 YouTubeで検索したらディランのオリジナル音源にくわえて、1995年のロックの殿堂でボブとブルース・スプリングスティーンが一緒に演奏しているバージョンも出てきた。ブルースの娘は馬術の選手。東京五輪のときにも米国代表で活躍していたっけ。このロックの殿堂のライブでも、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンそれぞれがそれぞれの子供たちを想って歌っていたのかもな。 なんて思いながら聴き入ってしまった。もうあと一日、がんばれ長男。