#音楽
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Learning to Fly by Tom Petty and the Heartbreakers
先日別のエントリでも書いたけど、わたしはエアレースのファンだ。しかし4年ぶりに開催されたのはレース会場でパイロットが飛ぶものではなく、最先端の技術を使ってAR(拡張現実)でおこなわれたエアレースだった。その仮想の会場は東京の渋谷で、わたしも当日渋谷まで行った。 そのあらたなエアレースと現実との違いに戸惑ったのは事実だ。きっとわたしだけではないと思う。 たまたま無料会場の渋谷パルコに向かう道すがら、iPod touchのランダム再生でかかったのがこのトム・ペティのLearning to Flyだった。 I’m learning to fly but I ain’t got wings 「飛ぶことを学んでも翼がない(拙訳)」 なんてタイムリーなのだろう。なかなか再開されないエアレースにレースパイロットたちが業を煮やして立ち上げたのがARを駆使したものだったから、どこか共通するものを感じる。I ain't got wingsが仮想現実にリンクしている。 Coming down is the hardest thing 「着陸するのは、なによりも辛い(拙訳)」 そうそう、飛び立った以上、つまりあらたなことに挑戦した以上は、諦めるのは辛いことだ。ARのエアレースもきっとそんな気持ちじゃないかな、なんて思う。 The good old days may not return 「古き良き日々はもう戻らない(拙訳)」 ああ、かつてのレッドブル主催のエアレースが復活するのは、もしかしたら一縷の望みすらないということなのかもしれない。始めた挑戦は続けるのみ。いいじゃないか、これまでだいたいは挑戦があったからこそ新発見や新発明につながったのだ。 そんなことを考えたので、今月はそのトム・ペティのライブ動画を紹介。それはカリフォルニア州マウンテン・ビューでの1994年のライブとのこと。
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戀人よかへりませ by 二村定一
明日は新月。月について歌った曲は数え切れないほどあるけれど、そのほとんどは満月だろう。三日月もあるにはある。だけど新月はどうだろう・・・なんて考えた。新月はそもそも見えないのだから、歌にしようがないんじゃないか。 いやいや、新月ということはnew moon。伝説のオペレッタ The New Moonがあるではないか。劇中歌 Lover, Come Back to Me はもはやポピュラーソングとなったジャズ・スタンダード。こじつけ気味ではあるけど、新月にちなんだ選曲としてバーブラ・ストライサンドかビリー・ホリデイの歌うバージョンの動画があれば良いなぁとYouTubeで検索したら、とっても意外なことに二村定一が引っかかった。昭和初期のレコード歌手。「アラビヤの唄」「君恋し」の二村定一である。 その二村がこの曲を歌っていたのは知らなかった。「恋人よ、かえりませ」という和訳も時代の雰囲気を感じられてとても良い。飄々とした二村の歌声もじつに良い。そういうわけで今月は珍しく日本の歌手をご紹介。