東日本大震災の発生から13年目に考える災害への日頃からの備えの重要さ

本日、2011年3月11日(金)の14時46分に東日本大震災が発生してから13年が経ちました。

被災地域の再建は進むものの、今年2月1日(木)の時点で避難生活を送っている被災者の数が29328人であり[1]、災害からの物理的な復旧は進んでも依然として生活面では再興の途上にあることが分かります。

また、今年1月1日(月、祝)に能登半島地震が起きたことは、大規模地震がいつ、どこで起きるか予知することが不可能であることを改めてわれわれに教えています。

それとともに、能登半島地震が改めて示したように、東日本大震災においても、地震発生直後に避難誘導や救援活動に従事した役場や消防・救急関係の皆さんは、自らも被災者であり、家族なども多大な被害を受けていました。

そのような中で、自らの利害を顧みず公務に従事した人たちがいたからこそ、不測の大規模地震とその後の大津波の被害をより小さくすることが可能であったと言えます。

こうした意味でも、日頃からの災害に対する備えは不可欠であり、東日本大震災の発生から13年目の今日はその大事な一点を思い起こす重要な手掛かりとなることでしょう。

[1]被災地、生産人口1%減. 日本経済新聞, 2024年3月11日朝刊1面.

<Executive Summary>
The 13th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011 (Yusuke Suzumura)

The 11th March, 2024 is the 13th Anniversary of the Great East Japan Earthquake of 2011. In this occasion we remember the disaster and take the new step to maintain our each memory again.

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