「藤井聡太八冠」の誕生を讃える

昨日、第71期将棋王座戦五番勝負の第四局が行われ、藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座に勝利し、通算成績を3勝1敗として王座を獲得しました。

これにより、藤井七冠は棋界の主要八大タイトルの全てを手にし、史上初の八冠を達成しました。

前人未到の偉業を目の当たりにすることができるのは実に喜ばしいことです。

ところで、将棋は広く親しまれている遊戯であり、多くの人が何らかの形で一度は駒を手にしたことがあることでしょう。

しかし、日常的に愛好する人の数は決して多くなく、どちらかと言えば鑑賞の対象という性格を持つことも否めません。

そのような中で今回の八冠独占が実現したことは、鑑賞の対象としての将棋への興味と関心を一層引き立てることになります。

すなわち、藤井八冠がどこまで八大タイトルを保持し続けるのか、今後藤井八冠に挑むのはどのような棋士か、藤井八冠が最初に手放すタイトルはどれか、藤井八冠に勝利する最初の棋士は誰か、あるいは9つの目のタイトルが創設される可能性はあるのか、といったことを考えるだけで、様々な可能性が広がります。

それだけに、藤井八冠のこれまでの努力とともに、5期連続で王座を維持することで手にする「名誉王座」のために最後まで奮闘した永瀬九段の姿に、敬意を表します。

<Executive Summary>
Celebrating Mr. Sota Fujii's Historical Achievement to Hold the Eight Major Titles (Yusuke Suzumura)

Mr. Sota Fujii won the 4th match for the Oza Crown and defeated Mr. Takuya Nagase, who held the title, and became the new title holder on 11th October 2023. By the result Mr. Fujii holds all eight major professional Shogi titles. On this occasoin we celebrate this historical achievement.

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