「マイナビオールスターゲーム2022」について思ったいくつかのこと

去る7月26日(火)と27日(水)、プロ野球のオールスター戦が行われました。

今回は第1戦が3対2、第2戦が2対1といずれもパシフィック・リーグが勝利し、通算勝利数はパ・リーグが88勝、セントラル・リーグが80勝、引き分けが11となりました。

第1戦では、地上波でのテレビ中継が終了した直後に清宮幸太郎選手(北海道日本ハムファイターズ)が「サヨナラ本塁打」を放ち、第2戦は史上最年少で完全試合を達成した佐々木朗希選手(千葉ロッテマリーンズ)が今年7月1日以来の投球を披露したり、2020年の沢村栄治賞を受賞した大野雄二選手(中日ドラゴンズ)が2回を投げて無安打無与四死球で抑えるなど、いずれも見ごたえのある場面が揃いました。

特に清宮選手については、オールスター戦としては1986年の吉村禎章選手以来36年ぶり7人目、パ・リーグの選手としては1974年の高井保弘選手以来48年ぶり2人目となる「サヨナラ本塁打」を放ちました。

優れた選手は過去の記憶や記録を現在に蘇らせるというあらゆるスポーツに該当する経験則に照らせば、今回の清宮選手はまさにこの法則に該当しており、年に一度の球宴を華やかに彩りました。

2005年の交流戦の開始以来、両リーグの選手の対戦は日本シリーズとオールスター戦という状況が変わり、怪我などを理由に出場を辞退する選手も増える中で、オールスター戦の価値の揺らぎも指摘され続けています。

しかし、劇的であり迫力に満ちた試合が行われることはオールスター戦の価値そのものを高める結果に繋がりますし、人々の球宴への関心を高める役割も果たします。

その意味で、今回のオールスター戦は、いずれも球史に長く記される試合が行われたと言えるでしょう。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of NPB's All-Star Game 2022 (Yusuke Suzumura)

Japan Professional Baseball's All-Star Games were held on 26th and 27th July 2022. In this occasion we examine a meaning and value of Japanese Mid-Summer Classic.

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