青山フィルハーモニー管弦楽団練習会について思ったいくつかのこと

青山フィルハーモニー管弦楽団が第36回定期演奏会の中止に伴い行った練習会の概要については、昨日の本欄でご紹介した通りです[1]。

既報の通り、練習会は、4月25日(日)から適用される緊急事態宣言の対象地域に東京都が含まれるため、5月5日(水、祝)に杉並公会堂で行う予定であった第36回定期演奏会が中止になったために行われました。

青フィルが定期演奏会を中止するのは昨年5月3日(日、祝)に杉並公会堂で実施する予定であった第35回が、第1回目の緊急事態宣言の発令による教育活動の制限によって開催できなくなったことに続いて、2回目のことでした。

第35回定期演奏会の場合は代替の演奏会を行うことが出来ないままとなったものの、今回練習会として演奏会の形式の練習を行えたのは、第51回外苑祭コンサートが中止になった際に練習会を開催した経験が活かされたと言えるでしょう。

それとともに、体育館を会場とすることや開始時間などを考えれば学校側の理解と協力が重要であったことは明らかで、練習会に先立つ「部長あいさつ」で学校長をはじめとする教職員各位への謝辞が述べられたことは、この間の経緯を物語ると言えるでしょう。

学校側がある種の柔軟な対応を行ったことは、教育活動の一環である部活動の持つ意義を高く評価するとともに、青フィルの皆さんの日々の活動やこれまでの実績が総合的に勘案された結果でもあります。

それだけに、急遽開催されることとなった練習会が行われたことの持つ意味は大きいとともに、来年の第37回定期演奏会が無事に挙行されることが願われるところです。

[1]鈴村裕輔, 青山フィルハーモニー管弦楽団練習会. 2021年4月24日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/b9b7662acc77da72eed397541dd9fda4?frame_id=435622 (2021年4月25日閲覧).

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the Aoyama Philharmonic Orchestra Rehearsal for the 36th Regular Concert (Yusuke Suzumura)

The Aoyama Philharmonic Orchestra (APO) held the Rehearsal for the 36th Regular Concert at the Sports Hall of the Tokyo Metropolitan Aoyama High School on 24th April 2021. In this occasion I express miscellaneous impressions of the rehearsal.

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