「4年ぶりの衆議院解散」について思ったいくつかのこと

本日、衆議院が解散されました。総選挙は10月19日(火)に公示され、10月31日(日)に投開票されます。

前回の総選挙が行われたのが2017年10月22日でしたから、今年10月21日の任期満了の1週間前の解散となり、任期満了後に投開票が実施されるのは、日本国憲法の制定後では初めてとなります。

この間の中央政界の動向を振り返れば、首相は安倍晋三氏から菅義偉氏を経て岸田文雄氏となっています。

また、2020年1月には新型コロナウイルス感染症の感染の拡大が世界的な問題となり、安倍、菅両内閣が「コロナ対策」に政治的な資源を投入したことも、われわれの記憶に鮮やかに刻まれています。

一方、前回の総選挙で議席を獲得した政党と今回の解散時に議席を有する政党とを比べるとどうなるでしょうか。

2017年10月22日の時点では7党が議席を獲得したのに対し、本日時点で衆議院に議席を占める政党の数は10党となります(表1)。

表1 第48回総選挙において議席を獲得した政党と第205回国会閉会時に衆議院に議席を有する政党の比較

20211014衆議院解散時の勢力図(2021年10月14日時点)01


これらの政党を眺めると、この4年の間に分裂した野党が再編される一方で新しい政党も誕生していることが改めて実感されます。

そして、今回の結果を受けて、次なる総選挙に臨む際にはどのような政党が存続し、いかなる政党が姿を消すかについても、注意深く見守りたいと思うところです。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of Changes of the Power Map of Political Parties at the House of Representatives between 2017 and 2021 (Yusuke Suzumura)

The House of Representatives is dissolved today and the General Election will be held on 31st October 2021. In this occasion we examine changes of the power map of political parties between the last election of 2017 and the final day of the Parliament.

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