関東大震災の発生から98年目に際し改めて考える「日頃からの災害への備えの重要さ」

昨日、1923(大正12)年9月1日(土)の午前11時58分に関東大震災が起きてから98年が経ちました。

吉村昭の『関東大震災』(文藝春秋、1973年)が象徴的に描き出すように、いずれ起きることが予想されてはいたもののいつ起きるか分からないのが地震であり、阪神・淡路大震災や東日本大震災の経験も含め、日頃からの備えが重要であることは今やわれわれにとって常識とも言えるものです。

その一方で、現在、台風や線状降水帯による大雨などがもたらす損害も甚大で、いつ起きるか分からない地震だけでなく発生する季節や時期がある程度まで予測される災害への備えも不可欠となっています。

9月1日は防災の日、8月30日から9月5日までは防災週間とされ、人々に防災への注意を喚起しています。

ややもすれば防災の日や防災週間は形骸的なものとなり、防災訓練や避難訓練も真剣に取り組むほどのものではないと思われているかも知れません。

しかし、日頃からの経験の蓄積が非常の事態に役立つことも否めないところです。

それだけに、種々の災害がより身近になっている現在だからこそ、改めて防災の日、防災週間を契機に災害への備えの重要さを確認したいものです。

<Executive Summary>
Disaster Prevention Day Is an Important Opportunity to Remember a Meaning of Routine Preparations for Disaster (Yusuke Suzumura)

The 1st September, 2021 is the 98th Anniversary of the Great Kanto Earthquake. In this opportunity we examine an importance of routine preparations for disaster.

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