「命名書の作成」で思ったいくつかのこと

昨日、10月16日(金)に生まれたわが子の命名書を書きました。

名前は、毛公鼎の「康能四國」、『詩経』「唐風」の「蟋蟀」にある「無已大康」に由来し、世の安康、康楽に役立つことを願って「康」の字を用いて名付けました。

ところで、今回は自ら墨書して命名書を書きました。

もとより楮墨は日頃から親しむところではあるものの、命名書を書くのは今回が初めてです。それだけに、これまで様々な文字を書く機会の中でも最も気が張り詰める中で一文字ずつ穂先を整えながら書き進めました。

また、妻の磨った墨を用いたので、色合いに深みが生じ、夫婦合作で命名書を仕上げることが出来ました。

顧みればおよそ1時間ほどの出来事ではあったものの、こうしたささやかな事柄の積み重ねが新たに世に出た一人の子の成長の記録をなすのだと、改めて実感された次第です。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of Writing a Naming Document (Yusuke Suzumura)

We wrote a naming document for our son on 25th October 2020. In this occasion I rememnber miscellaneous impressions of writing the document.

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