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ザ・ガーデン自由が丘本店の閉業に際して思い出すいくつかのこと

本日、ザ・ガーデン自由が丘の自由が丘本店が営業を終了しました。

1966年に島商とシェル石油が共同出資したシェルガーデンがシェル石油の給油所に併設される形で開業し、2007年の全面改装を経て今日に至ることは広く知られる通りです。

さらに、1983年に経営を現在のセゾングループに委ね、1995年には店名をザ・ガーデン自由が丘に変更した後も、自由が丘本店は建物の上部に"SHELL GARDEN"の表記を残していたことは、ここが開業の地であることを視覚的に示していました。

私にとって自由が丘本店は自宅の最寄りのスーパーマーケットということもあって生まれて間もない頃から買い物をする両親に連れられて訪れた場所であり、特に若草幼稚園に通っていた際には、毎週水曜日が昼食前に降園する日となっていたこともあり、しばしば母に連れられ、園のお友だちとそのお母様とともにお昼をいただいたものでした。

あるいは、蝶ネクタイを締めて時折店内に立っている社長の島田孝克さんの夫人が歌手の島田祐子さんという話も、知るともなしに知ったものです。

また、輸入食材や雑貨を幅広く揃えるという店の特徴から、外国製のお菓子を買うこともしばしばでしたし、私がレゴブロックを初めて購入したのもシェルガーデンでした。

これに加えて、初めてと言えば、牛ヒレ肉のロッシーニ風を最初に口にしたのも、シェルガーデンの2階に入店していたブイトーニで家族で夕食をいただいたときのことでした。

いわば私にとって馴染み深い場所の一つがザ・ガーデン自由が丘の自由が丘本店でしたし、実際、小学校の友人のお母様がお店で働くなど、身近な存在でした。今でも私の母などは「シェル」と呼ぶのは、そのような親しみの表れです。

一方、自由が丘地域は東横線自由が丘駅の駅前再開発に代表されるように急速に相貌を改めています。

それだけに、今回のザ・ガーデン自由が丘本店の閉業は自由が丘の大きな時代の変化を象徴する出来事と言えるでしょう。

<Executive Summary>
Miscellaneous Memories of the Main Store of The Garden Jiyugaoka at Jiyugaoka (Yusuke Suzumura)

The Main Store of The Garden Jiyugaoka at Jiyugaoka, Meguro-ku opened in 1966 closes on 25th February 2024. On this occasion, I remember miscellaneous memories of the shop.

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