今上陛下のご即位4周年を祝し「コロナ後の令和」に期待する

昨日、今上陛下が2019年5月1日に即位され、令和と改元されてから満4年が経ちました。

上皇陛下の遜位という、終身在位を原則とした明治時代以降の天皇制では初の事態を受けての登極は、漢籍ではなく『万葉集』に基づく令和という元号とともに例外的な出来事に満ちていたと言えるでしょう。

しかも、2020年1月になった本格化した新型コロナウイルス感染症の感染拡大によってわれわれの日常生活が大きな影響を受けるとともに、全国各地を行幸し、あるいは外国の元首や使臣を引見することで国民や各国との関係を強化するという戦後の皇室の活動のあり方そのものも大きく左右されたことは、周知の通りです。

いわば始まりの速い段階において大きな災厄に見舞われた令和の時代ながら、5月8日(月)からは新型コロナウイルス感染症に対する厚生労働省の指定が2類から5類に変更され、感染症との共生は新たな境域に達します。

その様な中でこれからの令和時代がどのような特徴を備えるのか、あるいは今上陛下が内においては国民統合の象徴として、また外に対しては日本の元首としていかなる取り組みをされるのか、「コロナ後の令和」のあり方が大いに注目されます。

<Executive Summary>
How Is the Situation of the Reiwa Period after the COVID-19 Age? (Yusuke Suzumura)

The 1st May, 2023 is the 4th anniversary of the starting of the Reiwa Period and the enthronment of Emperor Naruhito. On this occasion, we examine the future of the Reiwa Period and Emeperor's activities after the COVID-19 age.

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