【旧稿再掲】未知の状況に臨むに際して求められる想像力と意志の力

2011年3月14日(月)の本欄は、東北地方太平洋沖地震が発生し、その後の様々な被害が起きていることを踏まえ、「未知の状況に臨むに際して求められる想像力と意志の力 」と題する小論を公開しました[1]。

この時書いた内容については、新型コロナウイルス感染症が拡大する現在の状況に視点が含まれているように思われます。

そこで、今回は以下に記事を紹介します。

***********************
未知の状況に臨むに際して求められる想像力と意志の力
鈴村裕輔

昨日[2011年3月13日]19時55分過ぎから首相官邸で行われた会見で、菅直人首相が3月14日から東京電力管内で輪番停電をすることを閣議決定した旨を報告しました。

菅首相は「戦後65年間で最も厳しい状況だが、日本人はこのような状況を乗り越えるものと信じている」と発言しました。

この「日本人」は「日本に住むすべての人々」の意であろうと考えますが、甚大な被害を受けた地域の救済と支援は何よりも重要な事柄であり、そのために各人が果たしうる最大の努力をする必要があることは論をまちません。

「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は日本においては過去400年間で最大の地震であり、今後はわれわれも過去に経験したことのない事態が進むことになるでしょう。

その際に被災をまぬかれたわれわれに求められるのは、今、被災地で何が起きているかを追体験する想像力であり、そして、与えられた状況を受け止め、適切に行動する意志です。

過去に誰も経験したことのない事態に対し、われわれは、不退転の覚悟で臨まなければならないのです。

*[ ]は本文の補足
***********************

[1]鈴村裕輔, 未知の状況に臨むに際して求められる想像力と意志の力. 2011年3月14日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/year_month/year_month:2011-03/page:2?frame_id=435622 (2021年3月13日閲覧).

<Executive Summary>
We Have to Exercise Our Imagination and the Power of Will against Unknown Situations (Yusuke Suzumura)

I wrote an article entitled with "We Have to Exercise Our Imagination and the Power of Will against Unknown Situations" on 14th March 2011. In this occasion I introduce the article to the reader of the weblog.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?