阪神・淡路大震災の発生から29年目に際して思ういくつかのこと

本日、1995年1月17日に阪神・淡路大震災が起きてから29年が経ちました。

東京都内で感じた「朝早くのちょっとした揺れ」が神戸市や近隣地域に未曾有の被害をもたらしたこと、燃え盛る炎や倒壊した様々な建築物を映し出す現地からの映像、そして大学入試センター試験の2日後に私と同じ受験生の皆さんが被災したことは、今でもありありと思い起こされるものです。

当時は社会党、自民党、新党さきがけの連立政権であり、村山富市首相をはじめ社会党の閣僚は災害対策の経験が十分でなかったこともあって政府の初動体制の遅さが指摘されたものです。

しかし、実際には当時としては戦後最大規模の震災となるなど、どの政党が政権を担当していても困難な局面であったことは疑いえないところです。

むしろ不慣れな災害対策に取り組みつつ、多くのボランティアの皆さんが被災地の支援に向かったことで「ボランティア元年」と呼ばれたことは、日本の防災体制がさらに発展したことも含め、今なおわれわれにとって重要な出来事です。

来年は新たな節目となる30年目を迎えます。

それを前に、改めて阪神・淡路大震災がどのような意味をわれわれ自身にとって、そして日本社会にとって持っていたかに、思いを致したいと考える次第です。

<Executive Summary>
On the Occasion of the 29th Anniversary of the Great Hanshin-Awaji Earthquake (Yusuke Suzumura)

The 17th January, 2024 is the 29th Anniversary of the Great Hanshin-Awaji Earthquake of 1995. Such “Memorial Day” is an essential event for us, since no one could not keep all impressions forever.

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