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子育て 合理的配慮について

合理的配慮について書いていきたいと思います。
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが
保育園や学校生活、集団での生活に大切な考え方になります。
インクルーシブ教育と近年言われますが
合理的配慮の考え方が必要だと思います。

僕は理学療法士という職業に携わっており
発達障害児のリハビリを担当させて頂くことが
あるのですが
小学校や中学校の先生たちと
お話させてもらう機会があります。

主に学校での発達障害児の問題行動における
先生たちの困りごと
障害児、発達障害の子に対してどう関わるかをお伝えさせて頂いたりしています。

発達障害児の方は
様々な問題で学校生活に困難を感じているケースがあり、問題行動として表面に現れます。

ただその問題行動の背景にはどんなことがあるのか、問題行動の前に何が起きていたのかなどを注意深く観察することで
問題行動を予防していく方法を考えて
提案したりしています。

具体的な例として
教室でじっと座っていられない子がいたとします。
先生や周りの生徒さんからすると
あの子は座ってられず落ち着きがないと判断されてしまいます。
それは氷山の一角であって
じっとしていられない理由があります。

・感覚過敏の影響で教室が居心地が悪い
(視覚過敏の影響で教室が眩しく感じたり、聴覚過敏の影響で教室が騒がしい)

・ワーキングメモリーが低い影響でそもそも先生が何を言ってるかわからず退屈、つまらない

・座っている椅子が痛い

・体幹筋が不十分で姿勢保持ができず集中できない

などなど他にもたくさんの要因が背景には隠されています。

発達障害児の子は感覚の影響について言われているのですがまた別の記事で詳細は書いていきたいと思っています。

感覚の感じ方は1人1人違うのですがそれが過度に感じてしまったり逆に感じにくかったりします。
発達障害児に限らず誰しもそういう経験はあるはずです。

夫婦であれば同じ部屋にいるのに
旦那さんは暑いからエアコンを強くしたいのに
奥さんは寒いからエアコンを切りたいなど
数字上は同じ気温でも
感じ方は人それぞれです。

我慢できるくらいであればまだ良きのですが
過敏すぎると砂漠にいるように感じたり
南極にいるような感じたりするのです。

少し大袈裟かもしれないですが
本人にとっては耐えられない苦痛を
同じ空間にいても感じることがあるので
1人1人感じている世界は違うという認識を
知ってほしいと思います。

話は戻りますが
合理的配慮とは上の例で表すと
暑い人は半袖になったり最近流行りの手持ち扇風機を使っていいよ
寒い人はカーディガンを羽織っていいよ
ということになります。

これを他の感覚に置き換えると
眩しかったらサングラスをかけていいよ
うるさかったら耳栓をしてもいいよ
ということになります。

これが合理的配慮です。

ただ教室でサングラスをかけたり
先生が話してるのに耳栓をしたりするのは
なんとなくイメージ上は
カーディガンを羽織るより悪く見えがちです。

ただ理論は変わらないはずなのですが
視覚過敏や聴覚過敏は
温度よりもわかりにくいせいか
なかなか教育現場で受け入れてくれるところはまだまだ少ないように思います。

もちろん今回のことはわかりやすいように
例として出させて頂いたほんの一例ですが
他にも様々な感覚などに晒されて大変な思いをしている方は多いと思います。

もしかしたはこれをお読みになった方も自分自身がその傾向にあることに気づくかもしれないです。

1人1人感じている世界が違うことを
少しでも知ってもらい過ごしやすい環境を整えて欲しいと思います。

僕の記事では
発達障害児を含む全てのお子様に関係する子育てに関する情報や
健康についてなど書いていきたいと思っています!
現在理学療法士になり9年が経過しましたが
少しでも皆様のお役にたてる情報を更新していきたいと思いますので今後ともよろしくお願い致します。

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