専門役員就任のお知らせ

昨日プレスリリースにてご報告させていただいきましたが、2020年1月1日より専門役員に就任いたします。

専門役員とは?

専門役員とは、聞き慣れない肩書きだと思いますが、硬く説明すると、「執行役員と同等の全社経営レベルの能力・識見を有する高度な専門業務や、高度な資格技能を有する専門業務を担う役職」です。

なぜ、専門役員になったのか?

現在の仮想通貨業界の外部環境を俯瞰すると、仮想通貨取引所間でユーザー獲得競争をしている局面ではなく、同業他社やユーザーと協力してマーケットを共に拡大・創造していく局面と認識しています。

特に仮想通貨業界の人々と、一般の人々との情報格差に課題感をもっています。この情報格差はここ数年で加速度的に広がっています。

私は、立場上、多くのマスメディア関係者、一般的な投資家(株や債権etc)、投資を全く経験したことが無い人などとお話させていただく機会が多いのですが、驚くほど、仮想通貨が何なのかが伝わっていない(誤認識されている)状況です。彼らの話を聞いていて感じるのは、仮想通貨は、少し興味あるくらいの方には、難しすぎて学習コストが高すぎて理解するのを諦めてしまう(誤った情報を鵜呑みにしてします)のだと思います。

一方、一部の仮想通貨業界の人たちは、仮想通貨にもの凄く詳しく、熱狂し、学習している。

このままでは、この傾向は一層加速し、長期的に考えると、この情報格差が、仮想通貨業界と社会との認識の齟齬を生み、仮想通貨という新しいテクノロジーが社会に浸透する弊害となってしまうと課題認識しています。

今回、専門役員となることで、一般の人々に「難しい仮想通貨を、かんたんに」伝えていくことにフォーカスしていきたいと考えてます。


「創業者主導の組織」から「社員主導の自律的組織」に

コインチェックは、ここ1年で、会社の核となるミドルマネジメントが成長しました。例えば、IEO支援事業立ち上げ新規仮想通貨追加Coincheckつみたてなどは、全てミドルマネジメントが主導して起案・遂行しています。

数年前のコインチェックでは考えられませんでした。数年前はなんだかんだ言って創業者の和田と私が起案・遂行していました。

私の管掌範囲だけを考えても、これまでは、私が、仮想通貨取引所事業の売上に責任を持ち、マーケティング部と事業企画部を管掌していました。ここ1年は、マーケティング部では、データに基づき合理的な意志決定をできる組織作りにフォーカスし、事業企画部では、提携などにより入金の仕方を増やしたり、ポイント連携したり、マネックス証券との連携など事業提携を軸にプロダクト強化を管掌してきました。

現在、マーケティング部の実務・マネジメント・意志決定は、ほぼ部長に権限委譲でき、私が判断しなくても全社視点で適切な意思決定が行われてきています。社員も自ら考え、自律的に動ける人材に育ってきています。

全社を見渡しても、創業期では採用できなかった優秀な人材が入社し活躍してくれています。採用の鉄則は自分より優秀は人材を採用することです。現在のミドルマネジメントは、明らかに私より優秀です。今後は彼らにより権限を委譲し、彼らがパフォーマンスをより出せるよう仕組みを作ることに会社として取り組んでいきたいと考えています。

社員が「ユーザーがワクワクする」プロダクトを創り出してくれると信じ、私は、同業者他社やユーザーと協力して、一般の人々に「難しい仮想通貨を、かんたんに」伝えていくことにフォーカスしていきたいと考えてます。



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