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より簡単に。 より直感的に。 そして、より良い体験を。

SNS等でも告知させていただいたのですが、iOSアプリケーションのデザインをリニューアルをいたしました。

テクノロジーもデザインも 時とともに進化する。

コインチェックでは「テクノロジーもデザインも、時とともに進化する。」という思想があります。言葉にすると当たり前のようですが、これは裏を返せば「何もしないと、時ととにプロダクトは退化する。」ということであり、これは、あらためて考えてみると、なかなかのプレッシャーだと認識しています。

常に「時とともに退化する速度」を「自分たちが進化する速度」で上回らなければならない。コインチェックのデザイン・エンジニアチームは、そういう危機感を持ってプロダクトを進化させています。

私の実感としては、プロダクトというのは、クラフトマンシップ(職人技術)の積み重ねだな。ということです。エンジニアやデザイナー、そして、その他のメンバー、全員のこだわりの積み重ねが「使い易いユーザー体験」実現する。今回のデザインリニューアルも、エンジニアとデザイナーのクラフトシップの積み重ねであり、こういう積み重ねをできる環境を整えることが、私たち経営陣の仕事だな。と思っています。

コンセプトは 「ユーザーがワクワクするものを」

約1年前、UX部でデザインリニューアルプロジェクトの構想が練られ始めました。リニューアルプロジェクトのコンセプトは「一般の人たち(ITや金融のリテラシーが低い人たち)にも、仮想通貨のワクワクを」。

仮想通貨取引所は、金融サービスです。会社としては、ガバナンス態勢を整え、セキュリティ強度を高め、コンプライアンス遵守が必要となります。

しかしながら、金融サービスであるからといって、ユーザー体験まで既存の金融サービスに囚われる必要はないのではないか?むしろ、ユーザー体験としては、世界のWEBサービスと遜色ないユーザー体験を提供していくことが、私たちの役割なのではないのか?この課題感からプロジェクトを開始しました。

どうしたら、一般の人たちにも、仮想通貨を「もっと身近に」使ってもらえるか? 使っていてワクワクするユーザー体験を提供できるだろうか?エンジニアやデザイナーは、そこに立ち戻りデザイン再設計します。

まずは、過去の自分たちに向き合い自己否定するところからです。

「文字が細かく多すぎるせいで、複雑に見えてしまうのではないか?」
「本当にこの線はいるのだろうか?」
「本当にこの文字はいるのだろうか?」
「本当にこの背景の色はいるのだろうか?」

1つ1つ、線や文字の意味を見直し何度も再設計。私からすると気が遠くなる作業です。

コードもシンプルに

今回、デザイナーとエンジニアが、構想から一緒に作業することで、全く新しい統合を行いました。コードレベルにおいてもデザインとエンジニアリングが統合し、ユーザーからは見えないコードもシンプルにしています。

コインチェックのデザイナーは、元エンジニアです。デザイナーは、エンジニアが開発することを前提に、デザインを作り込んでいきます。デザイナーとエンジニアの蜜な共同作業が、コードレベルでの統合を実現し、ユーザーにシンプルの魔法を届けていきます。

ヌルッと下から出てくるアクションページ、ヒュッンと動くチャートタブ、クルンと回る総資産グラフ… アプリケーションを触っていると、何だかワクワクする感覚。そういう感覚から人は、未知なるもの(仮想通貨)を身近に感じてくれるんじゃないかな?って思っています。

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既に使っている人たちが迷わないように

コインチェックのアプリケーションは274万ダウンロードされています。最も気を付けたことは、既に使っている大多数の人たちが迷わないことです。人は一度使ったアプリケーションに慣れてしまう生き物です。例えば、これまで使っていた場所にボタンが無いと迷ってしまう。よくあるデザインリニューアルは、デザインが変わると既に使っている人たちが迷ってしまうことです。今回はそこへも配慮し試行錯誤を繰り返しました。

全社員でレビュー

デザインリニューアルは、iOSエンジニアとデザイナーの2人が自ら言い出し主導して進めています。その後、全社員へ事前公開しフィードバック受けて再度修正。こういうプロセスが自分たちのプロダクトに生命を吹き込むのだと思っています。

神は細部に宿る

以下のnoteにも記載したのですが、仮想通貨取引所の役割は、一般の人たちに、使い易いユーザー体験を届け、仮想通貨を「もっと身近」に感じていただくことだと思っています。

デザインの力で、一人でも多くの人たちに、仮想通貨を「もっと身近に」感じて欲しい。コインチェックでは、ユーザーの声を聴きながら、引き続き、使い易いユーザー体験を追求していきます。


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