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【ライブレポート】20240530 大村優介/森浦雄吾 Duo at 東中野ALT_SPEAKER

はじめに

ピアニストの大村優介です。
先月5/30(木)に大村優介/森浦雄吾 Duo のライブがありました。

そもそも大村優介/森浦雄吾Duoって何、、、

様々な音楽ジャンルを得意とするマルチ楽器奏者の大村優介とドラマー森浦雄吾から成るユニット。
ピアノとドラムの極めてミニマムな編成で、最大限の音楽表現を追求する。アコースティックでリリカルな一面を見せたと思いきや、シンセサイザーを使用したアグレッシブなサウンドも併せ持ち、多角的にリスナーの聴覚を刺激する。
営業演奏やセッションを数多くこなし、主に関東圏で活動している。
2023年度サッポロパークジャズライブコンテストにて両名ベストプレイヤー賞を受賞。
様々な楽器の多重録音を多用したアルバム「Hello, Goodbye」を2023年にリリース。

プレイリスト&アーカイブ購入に関して

全曲プレイリストはこちらにあります
ぜひ聴きながらこの記事も読んでいただけましたら幸いです。
MC含め配信全編をご覧になりたい方はアーカイブをこちらからご購入ください!(https://kipz.fun/mall/event/1923

1st set

Faded

2024年作曲
うとうと意識が薄れていくあのなんとも言えない夢と現実のはざまの揺らぎを表現しました。Neosoul/Hiphopのフィールの上で右手のバッキングは5連符気味、左手のベースラインはスクエアな16部音符で二つの世界が同時並行しているさまが伝わったら嬉しいです。

Parrot‘s Melancholy

2013年作曲
1930-1970年代のスウィングジャズ、モダンジャズ色の強い新アルバム(僕が勝手に妄想してるだけ)を制作しようと思っていて、その収録予定曲の中から一曲。
ちなみにParrotとはオウムという意味で、僕はおおむら。ただのダジャレで名付けました。でもなんだか首を傾げているおうむが思い浮かぶんじゃないかな?と思います。

Aerial Signs

2013年作曲
僕は人間関係に結構悩むタチです。
めちゃくちゃ空気読んで何するか決めてます。
でも当てはまる人もいるんじゃないかなと思います。
人の空気を読んで疲れてしまうことをテーマに作曲しました。

Excessibly Selfconscious

2013年作曲
こちらもさっきの曲と同じで人間関係もの、、
自意識過剰で周りの目が気になることをテーマに作曲しました。
イントロは全く何も決めずにフリーインプロでやりました。
ドラムのユウゴくんもびっくりしたでしょう笑
でもバッチリ決めてくれました!感謝!!

moments in valuable days

2017年作曲
和訳すると「素晴らしい日々の一瞬」となるこの曲は、過ぎて行った日々の中の一瞬一瞬がかけがえのないもので、素晴らしいものとして光り輝くだろうな、といった思いで作曲しました。
当初ワルツのフィールで作曲しましたが、今回は4拍子のアレンジで演奏しました。

Make your mark again

2017年作曲
社会人になって音楽活動を細々と続けていた2年目、音楽ばかりやっていた学生の頃には戻れない。仲の良かった友人もアメリカに行ってしまった。
国内の音楽を一本で頑張っている同級生ともなんだか疎遠になってしまった。
どうにか音楽で「爪痕をのこしてやりたい」といった思いを曲に込めました。

Distracted

2024年作曲
2023年、仲の良かった人に裏切られ、ひどく傷ついたときのことを曲にしました。
この怒りを通り越した大きな悲しみを抑えることはできませんでした。
「死にたい」とは思ったことはありませんが、その時期は仕事の時も寝る前も毎日のように思い出してはすごく辛かったです。
この悲しみの感情と強い決意のようなものが伝わるでしょうか?
まだ歌詞はありませんが、歌を入れた編成を考慮してメロディを構築しています。

Everybody Needs Something to Believe In

2013年作曲
「誰もが拠り所を必要としている」そんな思いがこもったこの曲は、大事な友人も推し活も芸術も映画もアニメもなんでも、ふとした瞬間に孤独を感じる現代に大事な拠り所。
自分は、音楽で何ができるだろう?誰かの拠り所になれるかな?
といった思いで作曲しました。

2nd set

Majority

2013年作曲
ジャズの有名曲「Minority」に曲名だけインスパイアを受け、「じゃあその逆を作ろう」とのことで作曲されたのがこの曲。
メジャーコードしか使っていない珍しい曲です。
全体的に調性のあるようなないようなふわふわした感覚になるようなコード信仰なのですが、ポップに聞こえるようにメロディとコード感のバランスを工夫してみました。
最初は4拍子のゆっくりな曲だったのですが、今では7拍子での演奏が当たり前になってました。

an imitation love

2017年作曲
松田翔太さん、前田敦子さん主演の映画「イニシエーションラブ」にインスパイアを受け作曲しました。
この曲名自体は「偽りの愛」という意味なのですが、先述の映画タイトルは「通過儀礼の愛」ということで
それはすなわち、言葉を変えるとそれは偽りの愛だったとの証明なのでは?という疑問を曲に込めました。
コード進行にもその「偽り」らしさが散りばめられていて、では「愛」とは一体なんだ?と考えたくなるような曲になっていたら本望です。

Just to be nice

2017年作曲
「良かれと思って」という意味になるこの曲は、単なる親切心でも相手にはどう受け取られるのかわからないということをテーマに作曲しました。
ありがた迷惑なのか、心から感謝するのか、、
少なくとも僕が誰かに親切をする時は見返りを求めないという心でいたいですね。

Hello, Goodbye

2023年作曲
アルバムタイトル曲です。
The Beatlesに同名の曲がありますが全く無関係です。
今までの自分の周りの人に感謝して、これから出会う人たちへの挨拶も兼ねた名刺がわりの作品のタイトルとして、思いを込めて作曲しました。

the end of starry skies

2014年作曲
夜空に燦然とかがやく星空の終わりには何が待っているだろう?そんなイメージで作曲しました。

Till we meet again

2015年作曲
僕の渾身のバラード作品。
この曲はひときわ「何か」を感じ取ってくれる人が割と多く、よく「感動した」と感想をいただきます。僕自身も好きな曲です。
歌アリバージョンもあるのでぜひお聞きください。

a plain weave

2016年作曲
社会人一年目で
初任給20万。給料をもらってちょっぴり浮かれていたかもしれない。
そして、ある日重大なことに気づきました。
ここ3ヶ月楽器に一切触れていなかったこと。
ただただ絶望しました。
そしてこの日、ひさびさに音楽のために夜更かしをしました。
ほぼ徹夜で仕事は辛かったですが、本当にいい日でした。
作曲コンセプトとしては
a plain weave は縦と横の糸が連なってできた頑丈な布のことで、この言葉から
音楽家として生きる道を縦の糸
会社員で働き続ける道を横の糸

としました。
ひさびさにSNSをひらけばみんな音楽家への道を志し前を向いて進んでいる。
そこで鏡を見て自分に問う。僕は今どこを向いて生きている?
今は音楽家としては生きられないけど、真逆の道じゃないと信じるしかない。
前を向いて全力で生きていれば、いつか交わって強い結びつきを持つときが来る。
そんな思いを込めて作曲しました。仕事終わりに無理やり予定を組んで音大の友人を誘ってレコーディングしたりした、思い出深い曲です。

The Circle

2023年作曲
サッポロジャズ パークジャズライブコンテストファイナリスト選出が決まってからコンテストのために作曲しました。
雄吾くんの一言「音楽は丸い円のようですね」から着想を得て、ストーリー性のある作品に仕上げました。


Whenever You Like

2013年作曲
R&B調のフィールでポップさを強調したこの曲は完全フィクションの失恋ソングで、優しかった恋人の思い出をテーマに作詞、作曲をしました。
当時は大学2年生。
ジャズトランペット専攻からジャズピアノ専攻に変わりたての未熟な僕は今バリバリ第一線で活躍している当時の同期や先輩に助けられ、地下のレコーディングスタジオで学生時代にレコーディングをした思い出の曲です。

さいごに


いかがでしたか?
今回お越しくださった方、配信も観てくださった方ありがとうございました!!
たくさんのお客さんに来ていただきたい、、!
2016年に大学卒業してから、以降めっきり自分でブッキングをしてリーダーライブ活動をしなくなってしまいました。
紆余曲折ありながら去年から本格的に活動を始めたデュオ編成ですが、賞をいただいたりしながら、CDのリリースをして、「知名度を広めたい!」と意気込んで今年から毎月最低一回はライブのブッキングをしています。
現在6月ですがその結果、、、
とことん集客が、、、うまく行かなすぎる、、、

SNSで演奏動画を出したり告知をしているのですがそもそも見てもらえたとしてもライブにまで足を運んでくれる方はなかなかいないですね、、、
僕たちはニッチなジャンルで、これまたニッチな編成で取り組んでいるのは理解しています。その上僕に華もない()

あと「いつかライブ行きたい!」と過去に言ってくれた友人に、コピペはせずに一人一人メッセージを考えて知り合いにDMをしても「金がない」「忙しい」「時間がない」と言われたり挙げ句の果て無視されちゃったりするので(当たり前か、、)、こういうことがあると「興味ないからもう誘ってくれるなよ」と言われてる気分ですぐメンタルが破壊されて誰も誘えなくなっちゃうそんな自分をどうにかしたいです。

まだまだ無名の僕たちですが、ぜひライブに一度お越しください!
少しでも興味を持ってもらえるように執筆やラジオ配信もしたりなど人柄をわかってもらえるようにしたりなど、これからもがんばりますので応援よろしくお願いいたします!


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