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【実証済】MBAでオールAを取ったミニマム勉強法

※変更履歴
231121:本記事を読んでくださった方々の感想を追記

こんにちは、もとやまです。
久々に、気合を入れまくった記事を書きました。

まず、結論から。この記事で得られることをお伝えしますと

  • 最低限の勉強時間(睡眠は毎日8時間、土日は家族とお出かけしつつ
    しつつ)で、MBAオールAを取った勉強法がわかります

  • この勉強法を使って「未経験のUI/UXデザインで副業をやって、2023年グッドデザイン賞を獲得」「Twitter(X)をガチ運用して、半年でフォロワー6000人増を達成」など実務においても成果を出しました。なので、この勉強法は座学だけでなく実務においても「再現性大アリ」です

先日、この記事についてXで投稿したところ、↓のように大反響でして、私もこのコンテンツに改めて自信を持てました。

ちなみに、書籍『投資としての読書』を出版していたりと、怪しいものではないので、ご安心ください。
読んでいただいた方からは、素敵な感想も頂戴しております。

いただいた感想の中で「もっとこういうこと知りたい」という声があったものは、随時加筆して強化していきます。
それでは、やっていきましょう。

はじめに

いきなり勉強法の話に入る前に、まずは前提の情報として以下を整理しておきます。

  • MBAに通った当初のプロフィール

  • MBAを学ぶ目的は何か?

  • なぜ国内MBAに通うことにしたか?

MBAに通った当初のプロフィール

  • 通った大学院:グロービス経営大学院

  • MBAに通い始めた時期:MBAに通い始めたのは2020年4月。入学当時は27歳

  • 当時の職歴:PwCというコンサル会社でITコンサルを3年務めたのち、グロービスという教育サービス企業に転職して1年たったタイミングでMBAをスタート

  • 家族構成:2020年11月に子どもが生まれたため、妻と息子と私の3人暮らし

MBAを学ぶ目的は何か?

2つあります。

1つ目は、知的好奇心を満たすためです。もっと平たくいうと、ただの「趣味」ですね。
元々、大学では商学部にいたこともあり、「実学=理論と実践を行ったり来たりする学問」が好きでした。大学在籍時から「大学卒業後は、いったん実務経験を積んで"具体"を蓄えたあとで、大学院で"抽象"にどっぷり浸かろう」と考えていたので、満を持してMBAを学ぼうかと。
ちなみに、物欲がほぼゼロのため、ラッキーなことにMBAを学ぶお金は確保できていました。

2つ目は、「のらりくらり、行き当たりばったりで働きながらも、そこそこ稼げる力を得るため」です。
新卒でコンサル会社に入社して3年過ごした結果、わかったことが次の3つ。
A)ハードワークは向いていない
B)組織人が向いていない
C)飽きっぽい

Aについては、体力的にしんどいし、プライベートの時間もいっぱいほしい。ゆとりド真ん中で育った精神に立脚すると、当然の帰結です。

Bについては、コンサルとして大企業(いわゆる、ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)・ベンチャー気質の企業・官公庁のいずれとも関わりましたが、共通して思ったのが「自分には組織で働くのは向いていない」でした。社内のあちこちにお伺いを立てる調整業務も面倒だし、マネジメントするのもされるのも好きじゃない、出社とか諸々のルールにもいちいち突っかかりたくなる(基本、他人の決めたルールで動くのが嫌)…そんな社会不適業者だったわけです。
かといって、いきなり独立するほど、実力も自信もない、しょうもないやつです。
さてどうするか…と悩んでいたところ、「MBA」という楽しそうなキーワードを見かけました。
「元々、大学院に通って学んでみたかったし、ビジネス戦闘力を爆上げしたいし…最高だ、挑戦してみよう」と思って、MBAに挑戦してみました。

Cについては、ITの営業支援システムを3年専門にしていたのですが・・・飽きました。幼少期から部活をミニバス→水泳→ラグビーと転々と変えてきた私は、これからも流浪人のように働くのが性に合っているのでしょう。
では、流浪人のように行き当たりばったり、気の赴くままに働くためにはどうすればいいか?

  • どんなテーマでも飛び込めるようになるべく、経営を体系的に叩き込んでおいたほうがいい

  • どんなテーマでも、超効率的に吸収する力がほしい

・・・と考え、MBAを学ぶことにしました。

なぜ国内MBAに通うことにしたか?

理由は3つあります。

1つ目の理由は、経営の勉強に専念できるからです。
海外のMBAだと、当然ですが英語で経営を学ぶ必要があります。
もちろん、海外MBAに通うと、①経営と英語を同時に学習できる、②世界中から優秀な人が集まる、という利点があります。
しかし、先述の目的に照らすと、私にとっては「100%、経営学にどっぷり浸かりこむ環境」のほうが適していると考え、国内=日本語MBAに通うことにしました。
ちなみに、国内のMBAでも、扱う教材は「ハーバードビジネススクールなどの海外MBAが作った教材」だったりします。したがって、国内だろうと海外だろうと「経営学のクオリティに大きな差はない」と考えて問題ありません。

2つ目の理由は、働きながら学べるからです。
もちろん、収入を止めることなく学べるメリットもあります。しかし、それ以上に「理論と実践を行き来できると、学びが血肉化する効率が上がる点」が、働きながら学ぶ一番のメリットです。

3つ目の理由は、仕事・プライベート・学びの均衡点を探るためです。
今後、何十年も無理なく食っていくためには「働きながら、新しいことを学びつつ、家庭や趣味の時間も両立させ続ける」ことが必要です。そのバランス感覚を骨の髄まで叩き込むためにも、働きながらMBAを学ぶ選択をしました。

「最小限の労力で、最大限の成果を得る勉強戦略」の全体像

ここまで述べた「MBAに通う目的」に鑑みて、まずは、2年間の勉強戦略を練りました。
「2年間、仕事や家庭や趣味の時間は忘れて、MBAにフルコミットだ!」的な短期戦のような考え方ではなく、「これから数十年間、継続的できるようなペースで、MBAで最大限の果実を得てやろう」的な長期的な考え方に立つことにしました。

ちなみに、勉強戦略を立てるためにも、「戦略」の意味合いを理解する必要があります。
戦略について異常なくらい強いこだわりを持つ組織を参考にしました。
P&Gという企業です。
この企業出身者の本を読むと、必ずと言っていいほど「戦略とは何たるか?」の説明が熱心になされています。
P&G出身者の本として『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』『マーケティングプロフェッショナルの視点』『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』を読んでみました。
共通することが書かれていました。

戦略とは「目的達成に向けた、資源配分の指針である」と。
ここでのキーワードは2つ。

  • 目的・ゴールをどこに置くか?

  • 資源配分の指針をどうするか?(つまり、何を捨て、何に時間を使うか?)

学びの目的・ゴール設定と達成度

戦略のキーワードは「目的」と「資源配分」でした。
まずは、目的について。
ここまでの記載を振り返ると、目的は次の2つでした。

  • 知的好奇心を満たすため

  • のらりくらり、行き当たりばったりで働きながらも、そこそこ稼げる力を得るため

1つ目の目的は、正直、私の自己満足以上でも以下でもないため、割愛します。

2つ目の目的については「のらりくらり、行き当たりばったりで働きながらも、そこそこ稼げる力を得たい」と考えている方も一定数いらっしゃる気がするので、もう少し詳しく書きます。
この目的が達成されたか否かを測るための、基準(つまりゴール)を設けてみました、それが、次の2つです。

  1. 経営を体系的に学び、修了後1年以内に経営に携わる

  2. 「最高効率」の独学方法を身につける

ゴール①:経営を体系的に学び、修了後1年以内に経営に携わる

1つ目のゴールがこちら。
目的のほうにも記載しましたが、「どんなテーマでも飛び込めるようになるべく、経営を体系的に叩き込みたい」と考え、MBAを学ぶことを決めました。
では、経営を体系的に学べたかどうかを、どうやって測るのか?
MBA修了後1年以内に、「自分で経営をする」もしくは「経営支援の仕事につく」のどちらかが達成されれば、経営を体系的に学べたといえるのではないか。そんなゴールを設定してみました。

ゴール②:「最高効率」の独学方法を身につける

2つ目のゴールがこちら。
これまた目的のほうに記載しましたが、「どんなテーマでも、超効率的に吸収する力がほしい」と考え、MBAを学ぶことを決めました。
では、超効率的に吸収する力がついたかどうかを、どうやって測るのか?
次の2つのゴールに分解してみました。

  1. MBAのファイナンス3のクラスにおいて、レポートの点数で1位を取る

  2. MBA修了後、自分がこれまでやったことない分野において、何らか収入を獲得する

1については、MBAの授業の中でも、ファイナンスのクラスがいくつかあって。
その中でも「ファイナンス3」という選択科目がありました。レベル1・2・3の「3」なので、かなり難しかったです。
しかも選択科目なので、少しでもファイナンスに苦手意識を持った人は受けようと思うはずもなく。そんな中、わざわざ受けに来る人は「銀行員」「公認会計士」など、ファイナンスに自信を持った猛者ばかり。
一方の私は、大学時代に簿記2級に2回落ちた、会計の落ちこぼれです。
その私が、ファイナンス3で、レポートの点数で1位になれれば、「どんなテーマでも、超効率的に吸収する力をつけた」といってもいいんじゃないでしょうか。

しかし、ファイナンスのレポートで1位を取ろうとも「いやいや、しょせん座学の世界でしょ。実務の世界で結果出してなんぼよ」と言う人もいるでしょう。僕もそう思います。
だからこそ、2つ目のゴールを設定しました。
私にとってお門違いの分野で、副業でも何でもいいので収入を獲得できたら、ちゃんと「どんなテーマでも、超効率的に吸収する力をつけた」と胸を張って言えると考えました。

ぶっちゃけ、ゴールは達成されたか?

先に結論を書くと、掲げたゴールは全て達成されました。

まず、経営を体系的に学び、修了後1年以内に経営に携わるというゴールについて
MBA修了後の4ヶ月後に、スタートアップの経営支援のお仕事をいただきました。企業戦略からプロダクトマネジメントまで、社長の壁打ちの仕事を現在も続けさせてもらっています。

次に、「最高効率」の独学方法を身につけるというゴールについて。
先ほど書いた「ファイナンス3」のレポートでは、無事にクラス最高点・1位を獲得できました。
また、自分がやったことない分野について収益を立てる話についても達成しました。具体的には、UI/UXデザインや動画作成支援のお仕事をいただいています。
特に、UI/UXデザインの分野では、2023年にグッドデザイン賞を獲得しました。こちらのページに私の名前も記載されているのが、その証拠です。

以上のように、MBAを学ぶ際に掲げたゴールは全て達成しました。
では、具体的にどのような学び方をしたのか?

戦略でいう「資源配分の指針」を書いていきます。

学びのアウトプットを決める3つの変数

学びにおける「資源配分」を決める。
これは「何に時間を使い、何に時間を使わないかを決める」ということです。

そのためにも、学びのアウトプットを決定づける変数を見ていきましょう。
次のように分解できます。

上の図を見ると、大きく3つの変数があるのがわかります。
①稼働時間
②インプットの効率
③アウトプットへの変換率

この3つの変数に分解するのには、大きなメリットがあります。
例えば、「学びのアウトプットを2倍にするぞ!」となったときに、
「人よりも2倍、長い時間勉強しよう」
「人よりも2倍、行動しまくるぞ」
と考えがちです。ただ、1日24時間しかありませんから、1つの変数を爆発的に伸ばすのには限度があります。
・・・一方で、
「稼働時間、インプット効率、アウトプット変換率、それぞれ25%伸ばすぞ」と考えれば、1.25×1.25×1.25≒2となり、アウトプットを2倍にできます。各変数を25%ずつ伸ばせばOKと考えると、現実的な数値に思えてきます。

このあとの内容は「稼働時間、インプット効率、アウトプット変換率を25%ずつ上げる方法」を選びに選び抜いて整理しました。
2年間のMBA生活の中で、いろいろ試してみて「やって意味があった」と思える学び方のみ厳選しています
それがこちら。

読者の皆さまはぜひ「学びのショートカット」のためにご活用ください。
では、1つひとつ丁寧に解説していきます。

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