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2024年6月に読んでよかった本、残念だった本

6月に読んだ本は27冊、本代は50,076円。
最近出た本や古い本、骨太な教養本やハウツー本など、手あたり次第、読み散らかしております。イメージとしては、「読みやすい or 読みにくい」「役に立つ or 意味がある」の象限をバランスよく満たすように本をチョイスしてます。

選び方としては、

  • 読みやすい&役に立つ本は、「本を読み終わったときに、どういう状態になっていたいのか?」を定義し、その状態に行きつくように選んでいます。登る山・ゴールを定めて本を選ぶので「山登り型」の本の選び方

  • 意味がある本は、気になったもの、人から勧められたものを選り好みせずに読んでいく。川の流れに身を任せる感じなので「川下り型」の本の選び方

こんな感じで選んでいます。
ちなみに、どういう基準で本の良しあしを判断しているかは、こちらの記事でも解説しています。よろしければご覧ください。

読んでよかった4冊

ビジネス会食 完全攻略マニュアル

自分が新入社員のときに読みたかった、と心から思う本。
特に僕の場合、会食のセッティングとか飲み会がクソほど嫌いだったんですよ。
残業代なんて出ない非業務扱いだし、減点方式でダメ出しばかりされるし、美味い店に行っても気軽に呑めないし、酷いときはクライアント先のCMの歌とか歌わされる。
もう「クソ」以外の表現が見当たらない。それが、僕にとっての会食であり飲み会でした。

そんなマインドの僕が、当時、この本と出会っていれば、もっと早く
・会食の意義を理解し
・いわゆる「いい感じの店選び」が効率的にでき
・クライアントも上司も自分も喜べる時間を創出できる
…こんな世界線もあっただろうに。

それくらい、会食とは何たるかを、骨の髄まで完全解説してくれる良書でした。

決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術

「これは伝説になる」と心から思った本がこちら。

財務3表の読み方を解説している本は、これまでいくつも出ているんですよ。
企業の会計情報をもとに、大きくは「成長しているか」「儲かるか」「潰れないか」を判断するために、どんな指標を追って行けばよいか。こんなことを解説している本はいくつもあります。

しかし、「なぜ、成長しているのか」「なぜ、儲かるのか」「なぜ、潰れなさそうか」といった、ビジネスモデルや儲けの仕組みまで踏み込んで語れるようになる本は、本書が初めてではないでしょうか。

財務情報からビジネスモデルまで透けて見えるようになると、株式投資、事業の立ち上げ/立て直し、他社へのコンサルティングなどに大いに役立ちます。
そうでなくとも、日々目にする新聞やニュースの見え方も変わってくるので、純粋に教養として読んでおくだけでも価値がある本かと。

達人のサイエンス

シンプルに「なんであの人は毎日ストイックに努力できるの?」を言語化している本。

1994年に出た古い本で、昔も今もこれからも変わらない「継続的に自己成長していくための方法」を解説してくれます。

特に本書が特徴的なのが、「成長の踊り場=伸び悩むタイミング」について触れている点です。
スポーツも芸術も仕事もそうなのですが、練習していきなり上達することはありません。
私も小学生の頃にバスケットボールをやったことがあるのですが、3ヶ月練習しても、利き手でのドリブルが少しできるようになった程度の上達具合でした。
ところが、1年ほど練習をすると、
・試合に出ても、ボールをドリブルして前に進めることができる
・仲間にパスが出せるようになる
・シュートが3本に1本くらいは入るようになる
…などの変化が積み重なり、「急に成長したような手ごたえ」を得られるタイミングが訪れます。

では、どうしてそのような「成長の踊り場」が存在し、どう向き合えばよいのか?
誰もが直面する問いについて教えてくれる、ロングセラー本です。

企業変革のジレンマ 「構造的無能化」はなぜ起きるのか

「1人ひとりは良かれと思って動いているのに、人が集まって組織になった瞬間に無能な集合になってしまう=構造的無能化」について解説した本。

元々、著者の宇田川氏の本は好きでいくつも読んでいたのですが、その中でも特に気合いがにじみ出ていると思う一冊です。
その気合いに後押しされる形で、読書メモを書き殴った動画を取ってみました。

自分が所属するチームの仕事だけ考える「サイロ化した無能な組織」から脱却するために「対話」という手段が提案されています。
目次を読んだときは「なんだ、対話か~。ありきたりだな」と思っていました。ぶっちゃけ。
しかし、読むにつれて「対話とは何か?」「なぜ対話が大事なのか?」「どう対話をしていくと組織が変わっていくのか?」が脳みそに染みわたっていく本でした。

読んで残念だった3冊

以上、読んで本当によかった本を紹介させていただきました。
5月と比べて、6月はやや素晴らしい本との出会いがなかったのですが、少数精鋭で心に刺さった本をピックアップしてみました。

一方で、イマイチな本とも多く出会いまして。
特に何も学びや感想を抱かなかった「虚無な本」はスルーしているのですが、「これはちょっとおかしくないか?と違和感を抱いた本」までスルーするのはもったいないなと。

忖度なく思ったことを率直に、言葉を選ばずに綴ってまいります。
「代わりにこっち読んだ方がいいよ」という本も紹介していきます。

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