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ジョブズ映画であまり語られないおすすめの作品 ++

があります。
1999年に公開された

『バトル・オブ・シリコンバレー』


です。つまりは、iPodもiTunesもiPhoneも作られる前です。

「宇宙に衝撃を与えたいんだ」 バトル・オブ・シリコンバレーの予告編より


3年ほど前に見て、衝撃でしばらくジョブズの顔とあるセリフが脳に焼き付くほどでした。

最近急に見直したくなって視聴してきました。

見た感想としては……やっぱり素晴らしいです。
二人の若いときのエネルギーや新しいことを作る斬新な発想がダイレクトに伝わってきます。

microsoftのOSが生まれる瞬間も、
ジョブズとビル・ゲイツのライバル展開も、
彼らの中にある勢いや思い、美学、冷徹さがないまぜになって届けられます。


ジョブズの映画や伝記があって名作もありますが、ほとんどが死後に発表されたものです。
この作品が発表された1999年だと、のちのジョブズのさらなる偉業の観点が入っていないために、予定調和的でない仕上がりになっていると思います。

wikipediaから引用します。

バトル・オブ・シリコンバレー』(原題: Pirates of Silicon Valley)は1999年アメリカで製作されたドキュメンタリータッチのフィクションドラマ。作品自体高い評価を受けてプライムタイム・エミー賞 作品賞 (テレビ映画部門)にノミネートされた。

ストーリー[編集]

Appleの設立者であるスティーブ・ジョブズと、マイクロソフトの設立者であるビル・ゲイツのストーリーを描く、コンピュータ業界の話題を上手に演出したドラマ。アップルがMacintoshを作るに至った経緯、その後なぜ、どのようにしてジョブズは退陣したのか、なぜここまでマイクロソフトのビルゲイツが巨大に成長していったのかをドラマに仕立てている。

綿密な取材と資料考察に基づいてストーリーが作られている……とされてはいるが、あくまで「フィクション」であることに留意が必要である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC


サードドア

とはこういうものか、ということをこの映画は身体に伝えてくれます。

サードドアについては書籍の説明から以下引用

【サードドアとは】
人生、ビジネス、成功。


どれもナイトクラブみたいなものだ。

つねに3つの入り口が用意されている。


ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。



セカンドドア: VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。


それから、いつだってそこにあるのに、

誰も教えてくれないドアがある。

サードドアだ。



行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして
窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─―
必ずある。



ビル・ゲイツが初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで
史上最年少の監督になれたのも、……みんな、
サードドアをこじ開けたからなんだ。

サードドア: 精神的資産のふやし方 https://amzn.asia/d/eaCCocL


型破りで、そんなのありかよって驚愕すると共に、
自分が安全で保証されたようにみえる行列に並んでしまってはいないか、と自問させられます。

「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉が脳内に鳴り響きます。

死脈を歩いていないか、
安易な道を歩いていないか。


頭で理解できないことを、体験として伝えてくれる素晴らしい映画に感謝します。





おまけ:何年もリフレインした個人的名言

人の思考の歴史を僕らが書き換えるんだ

ジョブズ バトル・オブ・シリコンバレーより

これも文脈を踏まえて見てほしいです(予告編の中にあります)

私自身の人類の知の基盤についての強い関心は、この言葉に出会ってより強固になったように思います。


人生であと何度、自分が崩れるような衝撃を受ける映画に出会えるのか、楽しみです。

バトル・オブ・シリコンバレーはamazon prime videoで見られます。https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00UMBCAJ6/ref=atv_dp_share_cu_r



make something wonderful

「なにか素晴らしいものを作ろう」

ジョブズ関連で余談。私に影響をくれた言葉を紹介します。
ジョブズ自身の言葉をまとめた本のタイトルであり、去年2023年に出版されています。

これは序文に使われている言葉であり、そこを読むとジョブズの気持ちが伝わってくると思います。

序文となっている2007年のジョブズの言葉の英語と日本語訳(deepLによる機械翻訳)をおいておきますので読んでみてください!

英語

There’s lots of ways to be, as a person. And some people express their deep appreciation in different ways. But one of the ways that I believe people express their appreciation to the rest of humanity is to make something wonderful and put it out there.

And you never meet the people. You never shake their hands. You never hear their story or tell yours. But somehow, in the act of making something with a great deal of care and love, something’s transmitted there. And it’s a way of expressing to the rest of our species our deep appreciation. So we need to be true to who we are and remember what’s really important to us

日本語

人として、いろいろなあり方がある。そして人によっては、さまざまな方法で深い感謝の気持ちを表現する。しかし、私が思うに、人々が他の人類に対して感謝の気持ちを表現する方法のひとつは、何か素晴らしいものを作り、それを世に送り出すことだ。

そして、その人たちに会うことはない。握手することもない。彼らの話を聞くことも、自分の話をすることもない。でも、心を込めて愛情を込めて何かを作るという行為には、なぜか何かが伝わってくる。そしてそれは、他の種族に私たちの深い感謝の気持ちを表現する方法なのだ。だから私たちは、自分が何者であるかに忠実であること、そして自分にとって本当に大切なものを思い出すことが必要なのだ


どうでしょう?

私は前向きになります。世界と繋がれるように思えてきます。勇気が湧いてきます。じーんときます。

make somthing wonderfulは、私自身のアファメーションの一つでもあります。
ものを作り、そのことによって人々とコミュニケーションする存在として自分を定義するためです。



書籍は日本語版はありませんが、英語なら無料で公開されていますので、ぜひ。

https://stevejobsarchive.com/book



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