見出し画像

音楽アプリ一覧画面分析

この記事では、音楽アプリの一覧画面(以下のような画面)の各アプリの比較を行っていきます。

画像1

基本的に、以下の観点から分析していきます。
・他のサービスとは異なる機能、コンセプトは何か
・どんなユーザー層を想定しているか

各アプリがどんな項目を一覧画面に入れているかの特徴を紐解き、分析していきます。

Apple Music

項目一覧
・アーティストインタビュー
・プレイリスト(地域ごと)
・プレイリスト(気分別)
・プレイリスト(アーティストごと)
・ベスト(世界都市別)
・ベスト(デイリートップ)
・ベスト(新着)
・アルバム(新着)
・ポッドキャスト(おすすめ)
・アルバム(エディターのお気に入り)
・プレイリスト(懐かしの洋楽)
・アルバム(まもなくリリース)

特徴
・海外のアーティスト、楽曲量が他サービスに比べて多い。(世界都市別ベストがある、「新着曲」「おすすめラジオ番組」に邦楽をベースとして洋楽が混ざっている)
・曲単位のサムネイルが少なく、プレイリスト単位のサムネイルが多い。
・アーティストそのものの情報をもらえるカテゴリーが多い。(インタビュー、ラジオ、ニュース)

ターゲット、UX考察
音楽オタク、音楽がとにかく好きな人。
「流行の曲を聴きたい、街中で聴いたことがある曲を聴きたい」、という人より、「いい音楽を聴きたい、まだ見ぬいい曲に出会いたい」、という人に新たな曲を知らせるアプリになっている。
そのため、一曲一曲単位へのアプローチがしにくく、基本的にプレイリスト単位で音楽を聴く仕様になっている。
また、アーティスト情報に触れられる機会が多く、オタクの好奇心をくすぐってくる。

Sportify

項目一覧
・コンテンツ(最近再生)
・プレイリスト(ユーザー用に編集)
・プレイリスト(新曲)
・プレイリスト(ベストヒット)
・プレイリスト(フレッシュサウンド)
・アーティストorプレイリスト(ユーザーのお気に入りアーティストから選定)
・アーティスト(おすすめ)
・アーティストorプレイリスト(ユーザーのお気に入りアーティストから選定)
・アーティストorプレイリスト(ユーザーのお気に入りアーティストから選定)
・プレイリスト(懐かしの曲)
・プレイリスト(Mood)
・プレイリスト(ワークアウト)
・プレイリスト(本日のおすすめ)
・プレイリスト(チルアウト)
・プレイリスト(一緒に歌おう)
・プレイリスト(インストゥルメンタル)
・ポッドキャスト(おすすめ)

特徴
・海外のアーティスト、楽曲量が他サービスに比べて多い。(各プレイリストに邦楽をベースとして洋楽が混ざっている)
・曲単位のサムネイルがなく、プレイリスト単位のサムネイルのみである。
・プレイリストの選択肢が豊富である。

ターゲット、UX考察
Apple Musicと同様、音楽オタク、音楽がとにかく好きな人。
Apple Musicよりも、HOME画面に表示されるプレイリストの項目が多い分、選びきるのが少し大変な印象を受けた。

dヒッツ

項目一覧
・プレイリスト(おすすめ)
・プレイリスト(アーティスト)
・プレイリスト(ミックス)
・プレイリスト(ランキング)
・楽曲(ランキング)
・プレイリスト(ランダム)

特徴
・邦楽の人気曲にアクセスしやすい(アーティストごとのプレイリスト、楽曲ランキング)
・項目が少なく、迷わずに曲にアクセスしやすい。

ターゲット、UX考察
邦楽が好きな人、人気曲にアクセスしたい人。曲を考える時間をかけずに、曲にアクセスすることができる。

Youtube Music

項目一覧
・アーティストと動画(お気に入り)
・プレイリスト(新着)
・プレイリスト(ユーザー用に作成)
・楽曲(おすすめ)
・プレイリスト(話題のヒット)
・ミュージックビデオ(ランキング)
・プレイリスト(ランキング)
・プレイリスト(コミュニティ)

特徴
・ユーザー用に作成したプレイリストが豊富。
・ヒットしたプレイリスト、各コミュニティのプレイリストなど、新しいプレイリストに出会う機会が豊富。
・自分に馴染みのあるプレイリストと、新しいプレイリストの行き来が無理なくできる。
・動画も見れる

ターゲット、UX考察
自分の好きな分野をディグるモチベーションが高いと同時に、他の分野への興味も欠かさない音楽好きな人。縦軸を深める時間と横軸に広げる時間を無理なく往復でき、もっともっと深く音楽が好きになっていきそう。

Line Music

項目一覧
・プレイリスト(ジャンル)
・楽曲(再生履歴)
・アーティスト(お気に入り)
・プレイリスト(色々なおすすめ)
・楽曲(ランキング)
・楽曲(新着)
・アルバム(新着)
・ミュージックビデオ(おすすめ)
・アーティスト(おすすめ)
・プレイリスト(アーティスト作成)
・プレイリスト(おすすめ)
・プレイリスト(トピックス)

特徴
・ランキング、新着の楽曲・プレイリストが豊富。
・楽曲、プレイリスト、アーティストのおすすめを提示してくれる。
・アーティスト選曲のプレイリストや、センスのよさそうな企業選曲のプレイリストがある。

ターゲット、UX考察
センスのいい曲を聴きたい人。音楽初心者によさそう。音楽を聞き始めたい、という人。
様々な切り口から音楽をおすすめしてくれるため、音楽の選び方に迷ってしまう人が、迷わず音楽を選べそうなUIになっている。

Amazon Music

項目一覧
・楽曲(人気急上昇中)
・アーティスト(おすすめ)
・楽曲(おすすめ)
・ポッドキャスト(人気)
・プレイリスト(ピックアップ)
・プレイリスト(季節に合わせた)
・アーティスト(人気)
・楽曲(注目)
・アーティスト(再生履歴のある)
・ステーション(注目)
・アルバム(おすすめ)
・アルバム(よく聞くジャンル)
・プレイリスト(おすすめ)
・ステーション(おすすめ)
・アルバム(注目)
・プレイリスト(注目)
・プレイリスト(時間に合わせた)
・楽曲(再生履歴)

特徴
・ユーザーに合わせた楽曲、プレイリスト、アルバムのレコメンドが多い。
・ポッドキャストも充実している。

ターゲット、UX考察
・自分の好きな音楽に近い音楽を聴いて、だんだん聴いていく音楽を広げていきたい人。より、自分が元々聞いている曲に近い新しい曲を探しやすいUIになっている。
・あと、ポッドキャストも充実しているため、音楽以外にも音声コンテンツを楽しみたい人に向いている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?