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200万円の詐欺に遭う方法

僕は開業1ヶ月目で詐欺に遭いました😭

余計なお世話かもしれないですが、みなさんも同じ被害に遭わないように僕の実体験をお話しします。

普通「詐欺に遭わない方法!」というタイトルだと思うのですが、ネガティブな話題なので、少しでもポップになるように切り口を変えてみました 笑

ぜひ最後まで見て未然の予防をしてほしいです。

ただこれだけは最初に伝えておきたいです。

自分は詐欺師に騙されるわけがない!騙された人が甘かっただけでしょ!

と思っている人こそ気をつけてください。
自分もその1人でした。


詐欺の内容

詐欺師をAさんとします。

僕は開業する前からAさんとの取引が1年以上ありました。
元請からAさんが仕事を請けて、その仕事を僕に振ってもらっていました。

仕事の流れはこんな感じです。
X社→Aさん→ゆーすけ

元々Aさんとはクラウドソーシングサイトきっかけで取引を始めました。会った事のない相手だったのですが、一度直接会いに行って食事をしたこともあり、信頼をしていました。

そんなある日Aさんからこんな相談がありました。

  • Z社という会社から大きな案件を依頼された。

  • Aさん自身は絶対に受けたいと思っている。

  • でも業務量が多いので外部に発注しないといけない。

  • 外部に発注する場合、前払いで数百万円のお金が必要。

  • それだけの現金を持っていない。

  • ゆーすけさん貸してくれませんか?

  • もし貸してくれたら、貸してくれたお金に加えてZ社からの売り上げの数%を渡します。

当然僕は怪しいと思いましたが、

  • これまでの信頼があったこと

  • お金の貸し借りに関する契約書を結ぶこと

  • AさんとZ社の契約書を確認できたこと

  • 普通じゃ有り得ないけど「経営者同士だとこういうこともあるのかな?」と考えたこと

これらのことで、信じてお金を貸しました。
ですが1年以上経った今でもお金は返ってきていません…。

これが詐欺の一連の流れです。

では早速、次項から本題の「詐欺に遭う方法」です 笑

詐欺に遭う方法①騙されるわけがないと圧倒的な自信を持つ。

冒頭にも書きましたが「自分は詐欺師に騙されるわけがない!騙された人が甘かっただけでしょ!」と思うことで、詐欺に遭いやすくなれます。

ちなみに僕は

  • 日商簿記 2級 所持

  • FP3級 所持

  • 元金融系の会社で働いていた

ということから、お金に対しては強いと自負していました。大前提としてこの考えが頭の中にあればあるほど、詐欺師は喜びます。

普通じゃこんなこと有り得ないけど、

この状況は特別なんだ!!

そう思っていると詐欺に遭えます!

「ゆーすけさんだからこそ頼めるんです!」
「ゆーすけさんと一緒に会社を大きくしていきたいんです!」

その言葉を鵜呑みにしましょう♪

詐欺に遭う方法②お金の貸し借りの契約書を信じる

契約書なんてただの紙切れです。
お金を貸す際に「金銭消費貸借契約書」という、借用書より少しハードルが高い契約を結びました。

ですが、お金が返ってこなくても何の効力もありません。
もしお金を貸した相手が法人であれば、話は変わるかもしれないのですが、個人相手だと、本当にただの紙切れです

次項でもお話ししますが「お金の貸し借り」では警察は動けないですし、弁護士に依頼しても返って弁護士費用が高くなるケースの方が多いみたいです。

だから結局泣き寝入りのパターンが多いみたいです。

正直「そんなの詐欺師がやりたい放題じゃん!!」と思うのですが、これが現実です。

詐欺に遭いたい方はとにかく契約書を隅々まで読んで、信じておきましょう!

詐欺に遭う方法③業務の契約書を信じる

また「AさんとZ社の契約書」ですが、Aさんが自作自演して、偽装の契約書を作っていました。

どういうことかというと、
実は事前に見せてもらっていたAさんとZ社の契約書はクラウドサインでした。
クラウドサインを簡単に説明すると、ネット上でハンコを押せる契約書です。

サイン欄には確かにAさんとZ社のハンコが押してあったのですが、Z社のハンコもAさんが自分でアカウントを作っていた ということです。

クラウドサインで作成した書類は、あるソフトを使って確認をすることでそのサインを押した人のメアドなどの情報がわかります。

Z社のサインを確認するとAさんの名前のメールアドレスでした。

これに気付いたことで詐欺だと確信しました。

Z社に僕が直接問い合わせてみたところ
そんな契約は結んでないですよ!
と返答がありました…。

契約書だけ信じておけば詐欺に遭えますよっ♪

詐欺に遭う方④最悪の場合、弁護士に頼んで裁判すれば何とかなると思う

結論「どうにもできないことがあります。」

みなさん、「民事」と「刑事」って聞いたことありますか?

民事訴訟は、人と人、会社と人などの私人の間の紛争を解決するための手続です。
刑事訴訟は、起訴された被告人が犯罪行為を行ったのかどうか、刑罰を科すべきかどうか等について、判断するための手続です。

法テラスHPより

簡単にいうと
「お金を返してもらえない!」「ものを壊された!」などは民事
「詐欺の被害に遭った」「他人にものを盗まれた!」などは刑事です。
一般的に犯罪と言われるのは刑事です。

例えば僕の場合で考えて…
「お金を返してもらえない!」と訴えで民事裁判をするとします。
その場合

  • 弁護士に相談する。

  • 正式に弁護士に依頼して、証拠を集める。

  • 裁判を起こす

  • 判決が下される。

と言う流れです。これまでに弁護士費用が数十万円かかるみたいです。もし無罪になってしまえば、弁護士費用はパーです。

そしてどうしてもみなさんにお伝えしたいのが、

もし民事裁判で相手に有罪判決が出たしてもお金は帰ってこない

という事実です。僕はそれを知った時に愕然としました。

裁判は「お金を返す必要があるかないか」を決めるためのものです。
そこから具体的に「相手のこの口座からお金を返してください!」という申請を届け出ないといけません。

相手が口座を複数持っていたり、口座から現金を引き出していたら、どうしようもできません。

結果、裁判に勝ったとしてもお金が返ってこないことがあります。

「こちらが正しかったら弁護士さんが何とかしてくれるでしょう♪」と思うことで詐欺に遭えやすくなりますよ!

詐欺に遭う方法⑤最悪の場合、警察に頼めば何とかなると思う

詐欺被害に遭った時、ほんとに法的に詐欺であれば犯人を捕まえることができます。

ところで詐欺罪の要件って聞いたこと有りますか

詐欺罪の構成要件は、
① 人を欺く行為(欺罔行為)
② 被害者の錯誤
③ 被害者による交付行為
④ 財物または財産上の利益の移転
の4つであり、これらの間に一連の因果関係が存在することが必要です。一連の因果関係が認められない場合は、詐欺未遂罪が成立するにとどまります。

KEIYAKU-WATCH より

簡単に言うと、
①騙そうとして騙した
②相手に騙されていることを知らなかった
③実際にお金を支払った
④相手の口座に着金された
これら①~④の条件が満たされた場合、詐欺罪となります。

これが何とも難しいのです。

特に①は何とでも言い逃れられるからです。
「元々別の物に使う予定だったけどそれを言えなかった。結局お金がなくなって返せなくなったんです」
というように、後付けで理由を考えられます。

また②に関しても、
「普通そんな大金貸すか?騙されるとわかって騙されているのではないか?」
と判断される可能性もあります。

①〜④の要件を満たす客観的な証拠が揃わないと、そもそも裁判にもなりません。

悔しすぎます。

振り込め詐欺などの被害者が多い場合は裁判になりやすいそうですが、被害者が一人だけの場合だと、なかなか難しいそうです。

実際、警察に相談してから1年以上経過していますが、動きはありません。

この法律だと詐欺は無くならないわ」と感じました。
何というか、詐欺師有利の法律だなぁと思いました。

さ・ら・に

あくまで刑事裁判は「犯罪を犯したか犯していないか」を判断するためのものなので、もし詐欺罪だと認められても、

ゆーすけにお金は返ってきません!! 爆笑

そんなことあるーー?!?!
でもいいんです。相手に罪を認めて反省して欲しいですし、僕は法廷に立ちたいんです!!笑

法廷に立つことって多くの人ができない経験だと思うので、そのレアな経験をしてみたいです!笑

「こちらが正しかったら警察何とかしてくれるでしょう♪」と思うことで詐欺に遭えやすくなりますよ!

まとめ

自分を強く信じて、且つ、周りのことを疑わず信じることで詐欺に遭いやすくなれますよ!

ではないか  笑

今でこそ笑って話せますが、当時は本当に精神的に苦しかったことを覚えています。
特にフリーランスにとっての生命線である自己資金を大きく削がれたのは不安でしかありませんでした。

みなさんは僕みたいにポンコツじゃないと思うので、こんなことはないと思うのですが、改めて注意喚起をさせてください。

うまい話はあるわけないんです。
うまい話は誰にも教えたくないものです。

お金を貸してと言われたら、あげても問題ないくらいの金額と関係性がある人にだけ貸してください。

世の中悪い人がたくさんいます。本当の意味で信じれるのは自分だけです。

後悔のない選択をしていただきたいと思います。

最後に…
もし法廷に立つことがあればnoteに記したいと思いますのでお楽しみに♪

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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