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【番外編】6年間キャンプを続けて見つけた真実

8月11日から二泊三日で開催したペビーキャンプについて記事を描き続けましたが、番外編としてこれでラスト。

キャンプ初開催から今回で計6回。

小1の子たちが小6になるまで見続けた立場から、どうしても綴りたいことがあって記事にします。

ちょっと長くなるので、ご容赦ください。



★過去記事

【思い出整理】Pebyキャンプ1日目

【思い出整理】Pebyキャンプ2日目

【思い出整理】Pebysキャンプ最終日

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まずキャンプの意義ですが、


単なるレジャーではなくて、子供の成長につながる教育プログラムの側面がかなり強い


ということを是非保護者の方々にはご認識頂きたいです。


低学年のうちはあれよあれよと訳のわからないうちにどこかに連れて行かれて、大自然で遊びまくってお終いです。それで十分。


しかし高学年になるとリーダーなどの役職が与えられます。

自分が動かないと事態が動かないという状況に置かれることで、初めて自走式の姿勢が生まれます。


今回リーダーを務めた子たちも、思えば低学年の時は好き勝手やってました。

そのうちの一人がバンガローで一人で後片付けをしていましたが、かなり怒った様子で荷物をまとめています。

話を聞けば


「あいつらマジで何もしねぇ!片付けろって言ってんのに遊びに行って結局俺がやってる!ふざけんな!」


と。


で、私はその子に対して


「そうか。でも思い出したら去年の君も同じじゃなかったか?その時、気づいたらバンガローが綺麗になっていて、気づいたら荷物が整理されていなかったか?ということは、去年も今の君と同じように、自分の知らないところで片付けてくれていた人がいたってことじゃないのか?」  


と指摘したら



「…そうか」


と驚くぐらい素直に聞いてました。


この集団行動を経験するキャンプは、単発で参加するのではなく、責任のない低学年を経て責任のある高学年を体験するという、参加し続けることで気づきが生まれてくると思います。


そして、このキャンプで特に感じたことが二つ。

それは


①ミッション、使命は他者貢献の精神を育てる


②「憧れ」 は無限のモチベーションを生んでくれる


です。


①に関して。立場が人を育てるとは言いますが、まさにそれ。例えば低学年のうちは食事が終わったら片付けそっちのけで遊びまくりますが、年齢が上がると遊びよりも大人と一緒に食器を洗ったり、片付けをしたがるようになります。

これは年齢が上がるほど、「自分は誰かの役に立っている」という貢献を実感したがるからでしょう。

そして役職を与えられるとそれがさらに後押しして、「貢献感」を満たしてくれます。

子供の成長を促したければ、単にタスクを与えるのではなく、ミッションを与えることがとても有効であると実感します。


そして②の憧れが無限のモチベーションを生んでくれることについて。


今回総監督を務めてくれた小6の男の子は、全体の挨拶から自分のチームの仲間割れの仲裁に成功するなど、それはそれはもう素晴らしい動きでした。


この子は小1から6年間参加していましたが、小2まで夜泣きで手もつけられなかった子だったとは思えませんでした。


思い返すと、彼は以前からリーダーという役職に憧れを持っていました。

その憧れが毎回キャンプに参加したいという思いを生んで、自分で役職を追い求めていたのでしょう。


私がこの子を称えたいのは、役職を与えられて初めて気持ちが生まれたのではなく、その逆だったこと。先にリーダーになりたいと気持ちをつくって、それに役職がついてきたことです。

憧れがあると、環境に育てられるのではなく、環境そのものを生み出してしまうものだなぁと実感しました。


今回キャンプに参加してくれた低学年の子たちは、ぜひ来年も参加し続けて欲しいです。

そして大きくなってミッションを与えられた時、過去の自分と照らし合わせて大きな発見があります。


そのためにも、ペビーキャンプのリーダーがもっともっと憧れられるものにしていきたいと思います。



これを書きながら思いましたが、その前に我々大人が子供たちに憧れられる存在にならないといけないですね!











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