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AIを利用して感じる罪悪感はいったいどこからやってくるものなのか考えてみた

2023年にAIが急速に普及し、仕事や生活に大きな変化が現れている。
だが、AIに任せることに罪悪感を感じることも。

実際に僕もAIを利用して罪悪感を感じた時期もある。
なぜ感じてしまったのか考えてみた。

まず、人は時間をかけて習得したスキルや知識を持っているが、AIの登場により、スキルがなくてもそれを達成することができるようになった。

過去に投資した時間や労力を無駄にしたくないという心理が働き、今まで自分に投資してくれた親や友達、先生などに対して罪悪感を感じてしまう。

例えば、絵を描くスキルが、AIによって代替されることに対する不安や抵抗感。
実際にAIは数秒でイラストを生成してくれる。
イラストに限らず文章や音楽、動画なども。

また、「石の上にも三年」という言葉があるように、日本では長期間の努力や忍耐が重視される。
汗水流さずお金を稼ぐのはいけない。楽してはいけない。そんなことも聞いたことがあるかもしれない。

アリとキリギリスでは、「アリ」が正しいとされる。
コツコツ長期間、文句も言わず、何かあった時に備えておかなければいけない。

学校教育も長期間にわたり、一定の知識や技能を身につけることが求められる。
しかし、AIやネット環境の成長により、これらの長期間の努力が短期間で越えられてしまう恐れ。
暗記ものに関してはGoogle検索で十分だが、難しい計算や文章はAIが数秒でこなしてくれる。

周囲の人が頑張っている状況の中で、AIを利用して「楽をしている」と感じる同調圧力も存在する。
特に、努力を美徳とする日本社会では、AIに頼ることへの罪悪感が強くなりがち。

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