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「天才になれる環境」を自分でデザインしよう

人は環境の影響を受ける。

自分がいつも一緒にいる5人の知り合いの年収を足して5で割ったら自分の年収という話もあるが、よくも悪くも環境が自分のパフォーマンスに影響を与える力はとても強い。環境の力は自分の意志や努力よりも圧倒的に自分に影響を及ぼす。だから、最初に環境作りに時間とお金を投資するのがもっとも効率的だ。

実際、私自身が人生で環境の良し悪しで望む成果を出せたり出せなかったりするのを感じてきた。

良い環境→大学時代は体育会ヨット部という競技用ヨットの部活に入った。そこはインカレ全日本最多優勝校で、インカレ優勝を目指す本気で目指す環境だった。OBさんが練習に参加してくれたり、設備も最高の練習に必要なものは全部揃っていた。なにより、部活全体の雰囲気が優勝するためにどうしたらいいのか?という考えで成り立っているのが一番大きかった。結果、優勝には一歩及ばなかったが、団体で全国2位、個人では全国3位の成績を出すことができた。小学生の頃からヨットに乗っているスポーツ推薦じゃないと部員になれない競合大学も多い中、私が入った大学ヨット部は大学から始めたメンバーがほとんどなのにも関わらず最多優勝をしているという結果が「よい環境」に起因していることを証明している。

良くない環境→あくまで自分が望む成果を出せなかったという、自分にとって良くない環境という意味だが、私の場合は社会人1年目のテレビ局のAD時代がそれだ。映画監督になりたかった私は就職活動もほとんどせずに大学を卒業してから上京した。そこで見つけた選択肢がテレビの世界から映画監督を目指すということだった。ADはかなりハードな仕事で、私が仕事ができなかったことも大きいが、1日20時間労働(時給300円以下)で、寝る時間が惜しいので家にもほとんど帰れなかった。先輩や上司も忙しく、何かを教えるという文化もなく、いろんなディレクターから山のような仕事がきて、仕事をしてもしても処理できない日々だった。新人が1日でやめるということも多かった。最初のうちは頑張ったが、仕事を初めて3ヶ月くらいでこの選択肢は映画監督には繋がらず、逆に遠回りだということに気が付いた。目的を失ってからは完全にやる気がなくなり、目も虚ろな廃人のようになった。逃げるようにして辞めた。特に直前の大学時代に「やればできる」という感覚を得ていた私には衝撃的だった。自分はこんなにもダメな人間だったのか。と自分に自信をなくした。今思えば、環境でこんなに人は変わるのかと思う。

これは後になってわかったことである。当時は環境によってこれだけ自分のパフォーマンスに影響があるとはわかっていなかった。私の人生を俯瞰すると良い時期とキツい時期は環境の影響が大きいことを知った。良い環境にいる時はハイパフォーマンスで、望む以上の成果も出せて「自分は天才だ」と思っていたし、良くない環境にいる時は、自分でもビックリするくらいダメになっている。

そして、残念なことに、当時の私のパフォーマンスは与えられた環境に左右されていた。

私は、環境の力に気が付き、それからは自然と、自分が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を自分で作ることを意識してきた。結果として、今は自分が望む結果を手に入れるためにどんな環境があったらパフォーマンスが発揮できるのかを考えて、自分で選んだり、作ったりできるようになってきた。

「自分が天才になれる環境を作る方法」を、自分以外の人にも試してもらっているが、やはりすごくパフォーマンスに影響があると思っている。

私は人の天才性を発揮させるのが自分の役割だと決めたので、これから何回かに分けて、「自分が天才になれる環境を作る方法」をNoteに書いていこうと思う。


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