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手取り足取りと背中で引っ張るの間

2021年9冊目の読書記録は『リーダーの仮面 ー「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える』です。

私は色々なリーダー論に関する本を読むのが好きです。
自分のリーダーシップに迷いがあるからなのか?さらに磨きをかけたいからなのか?評価ならびに比較する基準がほしいのか?、正直そのときどきによって少し違うかもしれませんが、どれもが私がこのような本をたくさん読む動機です。
読むことで余計な知識だけついて、頭でっかちになっていないかと不安に思うこともありますが、好きなものは好きなので。かつ、なぜか自分の活力にもつながるのです。もっとこうしたら、良いチームをつくれるではないか?、この人と一緒に自分も成長できるのではないか?と妄想して次の仕事の日を迎えるのが、疲れたり、悩んだりしている自分にとっては最高のサプリメントになるのです。あまり共感をしてもらえないかもしれないですが。
プレーヤーを卒業しようと心を決めてから早数年、まだまだ完全に抜けきれない自分ではございますが、今回の本でも色々な新たな学びがありました!

「リーダーの仮面をかぶるべき!」
・成果=利益を追い求めていくことが、従業員の雇用維持にもつながっていく
・個人的な感情に左右されてはいけない、とにかく結果でフラットに評価をする(プロセスよりも結果)
・会社のメンバーと友達になる必要はない、友達は別に作れば良い(=リーダーは孤独な存在)
・部下のモチベーションよりも部下の成長を優先すべき(仕事の意味や価値は自分で見つけていくもの)
※自分のメモをベースにしているため、本からの完全な引用ではありません。

リーダーには人と人との関係値の構築が重要であると感じていた私にとって、読んでいる途中でこの本で筆者が述べているリーダー像はかなり冷たく無機質な印象を受け、このようなリーダーシップで他人を巻き込んでいくことができるのかと疑問に思ってしまいました。(少し途中で読むのをやめようかと思いました。)でも読了後、気になった点を書き出した自分のメモを見てみると、自分がリーダーとしてこだわりたいなと感じていたけども、うまく言語化出来ていなかった部分が整理することができていることに気づきました。

「リーダーの仮面」をかぶるための心構え
・いい人になろうとしてないか?(結果で平等に評価するだけで良い)
・待つことを我慢できるか?(我慢できないと学ぶ機会を奪ってしまう)
・部下と競争していないか?(過去のやり方の押し付け)
・マネジメントを優先しているか?(自分の数字が悪くても部下を指導する)
・辞めないかどうかを気にしすぎていないか?(自分の成長を認識できれば、人は辞めない)
※自分のメモをベースにしているため、本からの完全な引用ではありません。

この心構えはぐさっと刺さりました。今までの自分の行動の中で、どれも思い当たる節があり、自分が気をつけたいと思って常に心がけているポイント(最後の1つ以外)です。
最近、実際に部下が仕事を辞めたいと考えているのではと思うシチュエーションに遭遇しましたが、辞めないようにするにはどうしたらよいかを考え、行動をしてしまいました。これを改善するにはなかなか勇気がいることですが、辞めさせないために部下に合わせる必要はなく、いかに成長を認識できるようなお膳立てを日頃から心がけることが大切なんだと痛感しました。

「リーダーの仮面」をかぶるためのアクション
・空気の読み合いはNG、全員が守れるルールを言語化する
・ルールは間違っていれば、変えても良い
・決定する人が明確で責任の所在をはっきりさせる
・上の立場は見える世界が違う、もっと未来を見据えるべき
・仕事をお願いするときに「お願い」という言葉は使わず言い切り口調、かつメリットを提示することもNG
・誰がいつまでにやるかを明確に、気遣いでやる仕事という概念はない
・行動への責任はとりつつ、とにかく行動を促す、経験しないと成長は無理
・事実のみを拾い、言い訳をなくしていくコミュニケーションをこころがける
・褒めて伸びるは子育ての理論で、当たり前の基準が下がってしまう(メリットの提示もNG)
・仕事ができる=評価者が求める成果が出せている
・期限と状態を点と点で管理して、できなかったことキチンと指摘して、改善をさせる
・業務中に指摘すべき事項は業務中に(飲みニケーションの時代は終わり)
※自分のメモをベースにしているため、本からの完全な引用ではありません。

ざっと本の中に書かれている内容で自分としても参考にしたいアクションプランを箇条書きにしてみました。「お願い」とか良く使っているし、「自ら積極的に気づいて動いてくれる(=気遣い)と良いのだけど」とか、良く考えているな~と反省。勿論、全ての項目を自分に当てはめることが正しいとは思っていませんが、この中で自分のアクションにマッチするものをいくつか見つけていきたいので、これから試行錯誤をしてみます。本書では理想のリーダー像を「手取り足取り」と「背中で引っ張る」間のリーダーと表現しています。よくよく考えると自分を一番成長させてくれた上司はこのバランスがとても優れた人だったなと思い出しました!自分もそのようなバランス感覚を磨けるよう、これからも励んでいきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!


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