百字小説(68)「癖」

私は癖を治すことに特化した精神科医だ。今日来た患者が話すには、すぐ昼間に寝てしまう癖があるため上司に怒られて遅くまで残業を強いられるから直して欲しい、とのことだった。私は患者に退職の手引きを処方した。

(100字)

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