『活版印刷三日月堂コラボ展』を観た(2018/10/28)
ポプラ社から出版されているほしおさなえさんの著書『活版印刷三日月堂』のコラボ展示が印刷博物館で開催された。
かの有名な凸版印刷が100周年記念事業で設立した印刷博物館。川越の活版印刷所を舞台にした作品のコラボ展示をするには実にうってつけな場所。
印刷会社が運営する博物館だけあって、展覧会フライヤーの紙質、同時開催していた『天文学と印刷』展のフライヤーのバリエーションの豊富さにも感動したけれど、展自作品の索引の紙質に更に感動。こういうものにここまでさわり心地の良い、且つ丈夫で捲るときに気持ち良い紙使うだろうか。さすが凸版印刷。紙への拘りが強い。
活版印刷三日月堂は、ある事をきっかけに祖父がやっていた活版印刷所を再開させた弓子さんの、活版印刷の仕事依頼を真摯に向き合い、様々な人との交流により変化する依頼者と、弓子さんの再生劇、そしてサクセスストーリー。
物語自体とても暖かみのある作品なので余計そう思ってしまうのだろうか、実際活版印刷の文字を見ると文字が一つ一つ生きていて暖かみのある印象があった。
作中で出てくる西部劇のスクラップブックや短歌を印刷した喫茶店のコースター。
貝殻の豆本が完全再現されていたのは感動。とても小さいしとても美しい。
想像以上に活字って小さかった。よくよく考えると昔はこれが通常流通されていたものなんだから、これが当たり前なんだよな。
三日月堂のジオラマもあった。
ほしおさなえさんの140字小説カードも!
大槻香奈さんとほしおさなえさんがコラボして作成した140字小説カードも展示されていた。大槻香奈さんファンなので棚ぼた。
そして貴重なゲラも…!!
グッズは軒並み人気で欲しいものは売り切れていたけれど、展示に関しては、常設してある印刷の歴史や道具が展示してある会場の出口付近の、とても小さなスペースではあったけれど、ファンにとってはとても嬉しい内容となっていた。
会場:印刷博物館
期間:第一期2018年8月7日~10月5日
第二期2018年10月10日2019年1月20日
入場料:800円
※写真撮影可
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